2006-08-01から1ヶ月間の記事一覧

帽子が来た、22

イオ「エル、エル?(ぺちぺち)」 マッ「眠りに付いたって感じでは・・・擬態でわかりにくいですが;」 イオ「だいたい、全ての経緯がわかっても自殺願望に一歩手前の感情がある というのがよくわからない。種族の後追いでもしたいのか、今更?」 マッ「あ…

帽子が来た、21

【結局、「それ」が原因でした、詳細を聞かされていなかった“調査員”は その芽に不意を打たれて、何故試されなければならないのか、対象者が何故 危険なのかの判断が付かなくなってしまったのだろうと。 約百年掛けて大木になり、そこで成長を止め、約2百年…

帽子が来た、20

マッ「そういや・・・、貴方は植物なんですよね、エル?」 イオ「(名前?)と、聞いているがどうも怪しいというか、」 エル「だーかーらぁ、本体を無理にこの擬態に押し込んじゃったんだよ。今は 実際どう分類されるんだか見当も付かない、光の人って無茶苦…

帽子が来た、19

エル「あー、見て見て真っ赤なヒト、腕一本だけ生えた♪」 イオ「生えた言うなっ! 見舞いかマックス? すまんな」 マッ「(あーい変わらず、ご苦労さまだなぁ)どうしたんです、それ?」 エル「遺伝子培養で前から整形してたのがやっと出来たって。でもなん…

帽子が来た、18

タロ「話が再開されないっつーか、帽子がいない」 アス「貴方が苛めすぎたとかじゃないんですか?」 タロ「しかし彼らはそれが仕事だろうに、」 アス「この星に来てまで積極的にそういう目に逢うとは思ってなかったかも しれんけどねぇ、まあ」 タロ「兄さん…

7/7

ば、、、ち、、っ 「え?」 「あ、はい、父さん、今行きます」 「いや、なんでもないですよ、、、ホントに」 ああ、うん、ほら、父さんを助けなきゃ。 何度考えてもそうしたいんだから、ごめんね、父さん。 ―― 「メビウスの、、、輪?」 「、、、ウルトラマ…

6/7

―― 「ね、どう思う、、、?」 相変わらず、答えは返らない。 他愛ないこと以外なんにも答えない、隠し事をしてますよ、というような。 誰かが助けてくれるって、なんとなくよくわからない。 火星ってそういう星ではなかったから。 一度だけ願ったのは母さん…

5/7

。。。 夢を見た。 いや、夢というのか誰かが延々と僕の耳元で囁いていた。 25年も出現のなかった「怪獣」の飛来。 その時に全滅したという地球防衛隊・チームGUYS。 一人だけ生き残ったはずの青年は、その場で怪獣に挑み踏み潰されたっていう。 (なんて…

4/7

† 七日め。 日向ぼっこをしていてたまに逃げるだけの日。 基本的に僕はボール君に寄り掛かって寝ていた、柔らかい。 そういえば目を開いた、ものすごく奇麗な、泣いているみたいな目だった。 Ф 八日目。 地球の話を少しした、僕の話をした、父さんの話をした…

3/7

ζ 五日目。 小さな島、、、じゃなくて星を見つけた。 光が欲しいボール君のためにそこに不時着することにする。 あれだけ小さな島だと空気が定着している可能性はないだろうが。 今日はボール君に圧縮のくるみパンをちょっと差し出してみる。 パチンと袋が弾…

2/7

○ 三日目。 ボールが喋る、、、あわわわわわ。 × 四日目。 ええと(こほん)。 「彼」はなんでも、宇宙人で名前がないそうだ。 なんでボールなのかと聞いたら、エネルギーの節約のためらしい。 口がないのに、と思っていたらテレパシーだって。 いや、喋って…

1/7

☆ 一日目。 今日、計らずながら父さんとお別れすることになった。 うん、寂しくない、もうすぐ20歳だったし。 ところで僕が目を閉じている間にした大きな音はなんだったのだろう? なにかが窓にぶつかったみたいだけど、割れてはいない模様。 それとあと、…

帽子が来た、17

ゼノ「だってそんなわけわかんないこと知りませんよ、イオタ先輩のあれは ほら、なんかこう、あからさまに違うっぽい、」 アス「まあそれは認めるが。メビウス、感じたことないか?」 メビ「・・・はい。ゼノンも、多分」 ゼノ「なんで俺?!」 タロ「なーに…

帽子が来た、16

タロ「帽子以外はなんだか、マネキンみたいな種族だな、何人いる?」 ゼノ「ユリアン閣下のとこにもいったはずですから、六人、かな」 メビ「お声も皆似てるし、見分け付きにくそうですね。体型は違うけど」 調停員C「(メビウスと目が合ってにっこり)」 …

帽子が来た、15

アス「前っから気になってんだけど、あの名前だよ、名前。なんで危険生物の ファイリングに天使が元ネタの単語なんか付けてんだよお前ら」 調停員B「わかるわけないでしょうが、世代交代してるんですから。貴方らの 時間感覚で物言わんで下さいよ; それに…

帽子が来た、14

【その答えはすでに出ていました、惑星を一つ、絞め殺し掛けたのです。 元々の生命力が高く(擬態を表出させるくらいです)、そこにウルトラ族の 遺伝子が掛け合わさったことで成長が止めることが出来ず、根の伸びを止める ことは当人にも出来ませんでした。…

帽子が来た、13

帽子「貴方がたは恐れなど知らない、“差別”などもない、他の種族が事実上 怖くないのです、物理的に。あるのは具体的な争いくらいだ。けれどもね、 大抵の種族は恐ろしいと思うのです、地球人に限らず、彼らは幻想の中でも 差別をする、それはいくらなんでも…

帽子が来た、12

レオ「80、いつまで“それ”を見ているつもりなんだ?」 80「・・・ああ、そういえば、曰くつきの方なんでしたっけね、こちらは。 いや、エルのことを考えてたんです、あの子、、いや、私よりも年上でした、 周囲に敏感というか過敏というか、ひどく周りを…

帽子が来た、11

ゾフィー「事情通しか詳細を知らないだろうし、構わないんじゃないか?」 80「でも、不思議ですよね。地球関係組はともかく、この手の姿に対しての 興味というか関心はないと思うんですけど、我々」 レオ「なにを言ってるんだ、80は??」 80「んーと…

帽子が来た、10

帽子「“本性”は知らずともあれが擬態だということはご存知でしょう?!」 ―― 80(うわ、可愛・・・♥) レオ「誰だ資料の持ち出しをしたのは; ありがとう届けてくれて」 80「これ、データ貰って行っては駄目ですか? ユリアンにあげたい」 レオ「見せる…

帽子が来た、9

帽子「(ふぅ)貴方は真っ直ぐな存在でそうおっしゃられるが、私たちはそも 嫌われることが大前提、少しでも見た目に努力が見えるほうが良いのです。 それを滑稽だと思う貴方が正しい、滑稽です、けれど効果があるのです」 タロ「・・・すまない、余計なこと…

帽子が来た、8

帽子「(こほん)一つの種に肩入れしないように、姿を隠しておるだけです」 タロ「帽子に似た種族に肩入れとかしないの?」 帽子「(ふざけとんのか;)寡聞にして聞いたことはありませんが、」 ゼノ「むしろ透明族のほうがありそう」 アス「そっちは充分に…

帽子が来た、7

レオ「・・・確かに、なんでわからないんだ、それは」 アス「もっぱら子どもたちの間ではー、浚われたんだ、という話で持ちきり」 レオ「浚わない浚わない;」 アス「けれど、なんでここにいるのか、誰が、というのは気になっていたよ。 兄さんだっていくら…

帽子が来た、6

「やあ、久しぶりだね、エル?」 エル「あれ、お父さん」 イオ「・・・ぶっ(噎せた)」 「その言い方は誤解を招くから止めなさいと; 大丈夫かい? 君」 イオ「いえ、申し訳ない、その、理解しました、、はい」 「君は“事情”を全て知っているんだね」 イオ…

帽子が来た、5

アス「マックスは不参加、興味ないってさ。ゼノンとメビウスは同席させる。 イオタは、いたほうがいいと思うんだが僕に任せるってさ。僕とユリアン、 80とレオ兄さんは遠慮してもらって、あと一人は、」 レオ「タロウ?」 ユリ「ああ、宇宙警備隊隊長の名…

帽子が来た、4

レオ「子どもたちはどのくらい同席させることに?」 80「なんでまた?!」 ユリ「もー、80ってば過保護なんだから。それに最初から関ってるんだから 証人として呼ばれても不思議はないでしょう?」 アス「つーか、なんの話をしに来るかが判然としないん…

帽子が来た、3

アス「んー、それもあるけど、地球関与者てのもちょっと不味いんだわ」 レオ「え、そうなのか?」 アス「うーんまあなにせ、ここ最近の議題は主に地球人だし」 ユリ「一人ずつが弱い場合の管理権限なんてあったっけ?」 アス「地球にいる限りは全くない。だ…

帽子が来た、2

ユリ「というか、この人の授業風景見たことない」 レオ「わりと少人数体制でどちらかというと要請によって、という感じかな。 実戦と違ってどうしても希望者が少ないね」 アストラ「おー、お姫様、どうしたの一体(パチン、と手を合わせる)」 ユリ「そっち…

帽子が来た、1

80「私も、好き好んで事務仕事をやっているわけでもありませんが、あまり 任せられないというのが本音でしょうか。具体的には字が歪むというか!」 (↑途中で思い出してさすがに怒りが湧いてきた。) レオ「まあ、地球系が一番無難だね、性格にも寄るが」 …

前置きor後書き

あー、メトロン星人可愛いー(だから無関係無関係)。 というか、ここで終わりです、いつもこんなですみません。 モチロン書いてしまったんですが、モチロン知らないんです、一応データとか見た目とか首っ引きで書いてみたんですが、過去のデータは出てきた…