帽子が来た、14



【その答えはすでに出ていました、惑星を一つ、絞め殺し掛けたのです。
 元々の生命力が高く(擬態を表出させるくらいです)、そこにウルトラ族の
遺伝子が掛け合わさったことで成長が止めることが出来ず、根の伸びを止める
ことは当人にも出来ませんでした。
 けれど、泣いて救いを求めたのはエルさん本人でした。
その事情を知るが故に、調停員の方はそれが口に出せなかったようです。】


タロ「そう、別に、悪いヤツだと思ってるわけでもない」
メビ「・・・でも、教官も事情をご存知だったんじゃないですか」
タロ「うん、会議の前にってゾフィー兄さんに教えられた」


ゼノ「んーと、でも、だったらそれを口にしなかったのはあの帽子氏の、良心
 ですよね。逆に。なんでまたあんなに苛めたんです?」


タロ「もとが良い感情だからって良い結果を生み出すとは限らないよ。まあ、
 それこそエルがもっとも体言しているような気もするのが皮肉だけどな」