2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧

The Hanged Man.80

エル「ちょっと目が廻った...orz」 イオ「すまん、よく考えたらお前を置いて先に行くというのもありだったなと;」 じたばた ゼノ「ぎゃー、でけーっ、てか、歯があるし。なんだこれっ」 メビ「(くん)肉食かな、スズメバチが確か肉食だった気がするけど」 …

The Hanged Man.79

エル「・・・ゼノン?」 イオ「どうした、テレパシーか?」 エル「なんか、混線してるみたいで上手くつながらない、遠ざかってる?」 イオ「(エルの手を掴む)行くぞ、飛べるか?」 エル「ちょっ、こんな細い通路飛べなっ、」 イオ「私なら出来る、浮いてろ…

The Hanged Man.78

エル「食われているのは・・・いや、食われてないのは主に頭部、そして、えーと 左の腕部もそうかな? 骨も齧られてるけど、噛み砕く種族ではなさそうだ」 イオ「多分その辺はメビウスなりゼノンのほうが詳しい、何故呼ぼうとしない?」 エル「駄目だ、説明…

The Hanged Man.77

エル「これ・・・人工物?」 イオ「かもしれないし、違うかもしれない。切り口は滑らかには見えるな」 エル「ああでも、溶けてたらわからないね。知能はありそうだけど、いずれにせよ 簡単に溶かすというわけにはいかないか」 イオ「食糧貯蔵庫だったりした…

The Hanged Man.76

ゼノ「(どん)どした、メビウス、立ち止まって」 メビ「外の気温が中より低い、ような」 ゼノ「だってさっきまでそんなことは・・・なんか、さっきより暗い?」 メビ「長期じゃなきゃそんなにすぐに心配するものでもないかもしれないけどね」 ゼノ「続くと…

The Hanged Man.75

イオ「だからまだ無理だとメビウスも」 エル「煩い、触るな。“差別”などしないとアピールしたいのかもしれないが、」 イオ「いや単に構いたいだけだ、お前のと一緒」 エル「(壁にごつん)」 イオ「はっきり言って、立て込んだ状況でそんな神経の細かいこと…

The Hanged Man.74

メビ「・・・なんか、ここ、冷たいですね」 ゼノ「うん、寒いっていうよりなんかこう」 イオ「言い忘れていたが洞窟全体がなんだか氷室みたいになっている、奥の方に 氷の塊が積んで(べし)」 エル「一言も忠告せずにこの子たちを連れてくるってどういうこ…

The Hanged Man.73

エル「ねー、これは冗談を本気にされたんだろうか、それとも強制的に連行されて いると見るべきなんだろうか」 ゼノ「や、この期に及んで冗談にされてさすがに怒ったんじゃないかなー、と」 メビ「イオタ先輩、十数秒は固まってましたもんね」 イオ(←エルを…

The Hanged Man.72

【とりあえず、結論から言うと執務室が半壊しました。 私たちの派遣もなぜか決まったようで、一両日中にはそちらに向えると思います。 タロウより(レオもいるよ)】 レオ「タロウ、一行目は削るか少し説明を入れたほうが・・・結論しかない」 タロ「削った…

The Hanged Man.71

ぱたん タロ「今の、マックス、だよねぇ? 雰囲気違ったけど」 レオ「なんかだんだんあんな感じに険しくなってって・・・最近、正直構っている 暇はなかったので、半ば放置していた状態なんですが」 タロ「移動しながら話そうよ、それはゼノンがいないから、…

The Hanged Man.70

―― タロ「我々が二人とも出ない? 調整していたんじゃないんですか、兄さん」 レオ「むしろ片方だけというのも減らされた結果だと思っていたんですが」 ゾフ「ノアが事態に張り付いているのなら、行っても無駄だ」 レオ「そういう判断はどうかと・・・」 タ…

The Hanged Man.69

ノア「おもしろいなァ」 80「(肩凝った)無表情で言わないで下さいよ。なにを“見て”おいでで?」 ノア「君の生徒たちとアストラ君、アストラ君はハブられてる」 80「アストラが来てるんですか? あ、それなら安心・・・でもないか」 ノア「昨日、君のと…

The Hanged Man.68

【どうするのが正しいのか、何度考えてもわかりません。 僕らの考えなしのせいで、またどうにもならないことが起こるのかもしれない。 けれど、なら、どうすれば良かったというのか。】 エル「メビウス、さっきからなにをずっと書いてるの?」 メビ「わあぁ…

The Hanged Man.67

イオ「明日は一緒に外に行こう、海辺で洞窟のようなところを見つけた」 エル「歩けません」 イオ「んじゃ、おぶってく。メビウスなら抱えりゃ済むんだけどな」 エル「なんでわざわざ」 イオ「多分、そうせにゃ事態が終らんような気がするから」 エル「・・・…

The Hanged Man.66

エル「うー・・・だるい、ノアの馬鹿ー」 イオ「あのな、そればかりは自業自と(毛布投げられました)」 ゼノ「あ、荒れてるなぁ(さすさす)」 アス「もともとああいうヤツだよ、どうも外面が良いというか、腰痛いよぅ」 メビ(アストラさんまで普通に話に…

The Hanged Man.65

レオ「あの、タロウさ、」 タロ「さん付け嫌いー・・・」 レオ(だったらなんで人のことはそうすんだこの人;) タロ「なんかもう、さあ、上手く言えないんだけどさぁっ」 レオ「メビウスは正直、歳のわりに抑制が効きすぎてる節がありますからね」 タロ「勝…

The Hanged Man.64

メビ「先輩行っちゃった」 ゼノ「お前って結構あのヒト好きな」 メビ「うん、だってなんか、、感情豊か?」 ゼノ「相変わらず、自分の思ったこと表現すんの下手だよなぁ。それにそういう 相手に嫌われてても顔色一つ変えないし」 メビ「どしたのゼノン?」 …

The Hanged Man.63

メビ「水に味がない、です」 ゼノ「ホントだ、これは俺でもわかるわ、マズい」 イオ「基本的に水の味は、土中のミネラルが溶け込んでのものというな」 ゼノ「波もなければ濁りもない」 メビ「なんか風も弱くなってるし、それでかなぁ?」 ゼノ「でもなんか凍…

The Hanged Man.62

風も水の動きなんだ、人工の星に生まれた君らはそんなことも知らない。 ゼノ「海だーーーーーっ!!」 イオ「なんだありゃ、ゼノンがはしゃいでるのなんて初めて見た」 メビ「水辺好きなんですよ、ゼノン。わっ(支えられる)」 イオ「なんか足場がごつごつ…

The Hanged Man.61

(またエルに“やられた”のかお前は) アス「・・・レオ兄さん、うるさい」 (エルを止めることは出来ない、どちらかというとあの子の言うことのほうが 正しいのではないか? お前のそれはむしろ、) アス「エゴだよ、わかってはいるんだけどね」 結界の穴は…

The Hanged Man.60

イオ「命の心配をする必要はなさそうだから、少しこの星廻ってみるか?」 メビ「ノアさんの供給を待つんですか? それもどうかなぁ」 ゼノ「あのさ、足止めされてる風情がないかな、よく考えると」 メビ「え?」 ゼノ「だから、アストラ・・・ミスタの到着で…

The Hanged Man.59

ゼノ「イオタ先輩」 イオ「ああ、エル寝たぞ」 メビ「体は大丈夫そうでしたか?」 イオ「詳しいことはわからんが・・・俺らとは全く違うみたいだな」 ゼノ「みたいですけど。でもなんか、あれこれ脅されすぎてどうでも良くなって 来ちゃってます、俺;」 メ…

The Hanged Man.58

メビ「ノアさんの目的って一体なんなんだろう」 ゼノ「正直、よくわからんくなってきたな、訓練生の一人とは言われてたが」 メビ「要求にあったのは僕とエルさんだけになるのかな?」 ゼノ「半分がそうらしいし、昨日エル先輩がミスタに認めてたしそうだろう…

The Hanged Man.57

イオ「お前のそれは病気か一体・・・」 エル「(←エネルギー過多で動けない)だって辛い顔されてたら嫌じゃない?」 イオ「ノアから一番エネルギーを突っ込まれたのは正直お前なんだ、いくら器が 大きくても限界まで注がれていたら同じことだ」 エル「それが…

The Hanged Man.56

アス「(←ゼノンに治療を受けた)しかし君らは仲がいいな」 イオ「いや、ゼノンとメビウス以外は急拵えチームなんですが」 アス「そういうの関係ないでしょ、バランスがいいんじゃないの。しっかし、 なんで起きたら腰なんか痛めてるんだ、僕は・・・まだ痛…

The Hanged Man.55

エル「ノアにエネルギーを別けて貰ったって、どうしてそんなことに?」 ゼノ「いや、成り行きというか・・・・それにしても、俺とエル先輩とだと 相性悪くて吸収がしにくいです、てか重いよう;」 エル「あー、キャパシティが桁違いらしいから。無理しないで…

The Hanged Man.54

エル「・・・ん(う、動けない)」 ゼノ「あー、おはようございますー」 エル「なんで人の上で君ら絡まってるの、特にイオタ、重い」 イオ(動けん。・・・ノアは加減を知らんのか、知らんのだろうなぁ) メビ「うう、体重いよー、ゼノンは平気ー?」 ゼノ「…

The Hanged Man.53

――正直、わからない。 エルの全てがもし嘘だったのだとしても(その可能性はあるわけだ)、けれど 今度はそんな嘘を付いていたのだということに胸が詰まって仕方がない。 騙すのならば、もう少し、もっと利己的な「嘘」で事足りたのではないか。 エルの悲鳴…

The Hanged Man.52

ノア「ん? やあ(にこ)」 メビ「こ、こんばんは(ぺこ)」 ノア「うん、挨拶を忘れないのはいいことだ(エルを抱えなおす)」 メビ「エルさんは一体・・・」 ノア「どうも直前にもアストラ君からもエネルギーを奪ってたみたいだしね、 それ以上注がれたら…

The Hanged Man.51

――さて、その次の瞬間の出来事はメビウスが記述したがらなかった。 ゼノンと二人して聞き出したところを概ね書き起こすと、確かに妙な具合だ。 【(イオタ著)暗闇から伸びた白く光る二本の手がエルの要するに顎を掴み。 頭を捻り上げるようにして向きを変え…