The Hanged Man.78



エル「食われているのは・・・いや、食われてないのは主に頭部、そして、えーと
 左の腕部もそうかな? 骨も齧られてるけど、噛み砕く種族ではなさそうだ」
イオ「多分その辺はメビウスなりゼノンのほうが詳しい、何故呼ぼうとしない?」
エル「駄目だ、説明は、する」
イオ「だから何故だ」
エル「あの子たちは“捕食”の意味だって薄っすらとしか知らない。なにもこんな
 極端な例から見せなくてもいいんじゃないか」


イオ「・・・ま、一理あるな」
エル「形状から知的生命体と見て間違いはない、母星にデータを送って照会を」
イオ「十中八九、この星を改造してた当人だろうな。科学者かな、頭部でかいし」
エル「でも、生活拠点が見当たらない」
イオ「地下か、隠されていたのか通いだったのか、そんなところだろ」


エル「では、なんでこんなふうに死んだ」
イオ「適当だけどな、多分この星に入れ込みすぎたんじゃないか」