2006-06-01から1ヶ月間の記事一覧

愛しき戦車、78

【エルのために、長い時間を掛けて「じじぃばっか三人でやってる研究所」を 見つけたので連れてくつもりですが、案外乗っ取れるんじゃないかと。 あと、見ててもいいんですが、感想等はさすがに止めて下さいタロウ教官。 読み物じゃないです、ところで我なが…

愛しき戦車、77

メビ「そういえば、マックスさん、“調査員”のこと突き止めたんですよ」 イオ「すっざましいなぁ、あいつ; 逃げた後だよな?」 メビ「一定期間の外部からの受け入れ者の行動追跡をしてたみたいなんです、 それを思い出して当該の夜の行動を調べたら一発」 イ…

愛しき戦車、76

マッ「いや、訓練生でさ、一人消えちゃったことがあってね」 ゼノ「消え?」 マッ「わりとある、ほら、名誉職でしかないからさ警備隊。なにか出来ないと すぐにいなくなっちゃうのさ」 ゼノ「そりゃ、入れ替わりは激しいけど、」 マッ「去る人を止めるという…

愛しき戦車、75

子どもたちが時折、物を食べることの是非を話している。 タロ「なんだろ、あれ、けして固有名詞は出てこないんだけど」 レオ「・・・上位ファイルに侵入者があったと聞いたんですが、まさかね」 タロ「なにを見て行ったと?」 レオ「痕跡が消されててよくわ…

愛しき戦車、74

タロ「例えば地球人は我らをけしてそうは見ないだろうが、我々の精神は高潔 なのではないよ、愚直で従順なだけだ。なんでそうなのかというと、種族と して単にそれが有利だからだと思うんだな」 マッ「・・・だったら、理想はこの世のどこにあるのですか」 …

愛しき戦車、73

――守るべきものとそうでないものの違いはわかるかな? 答えはまあ、多分 どこにも存在しない。しかし同時に守れるものは少ない、贔屓もよくない。 さて、ならばどうしようか。 イオ「手を伸ばして触れたもの、辺りを見回して目に入ったものを守れってさ、 そ…

愛しき戦車、72

メビ「先輩、」 イオ「メビウス? どうした」 メビ「あなたこそ、ずーっといらっしゃらない、どこにも」 イオ「んー、国出ようかなー、と思って、志願書も実はもう出した」 メビ「(嘆息)理由は聞きませんけど、僕らは一緒にいましたよね。ずっと、 一体い…

愛しき戦車、71

アス「こいつの中にあるのは慈悲でもなんでもない、だいたい、過ぎたことを あまりきちんと覚えてもいない。後から教えるくらいしかない(ぽん)」 イオ「擬態は、貴方が? アストラ」 アス「なんつーか、今の80の前任みたいな人だよ。名前は残してるが」 …

愛しき戦車、70

エル「成長遅くて変だなぁ、とは思ってたらしいけど、個体としては段違いに 強かったしね。そうだなー、子孫が三代を重ねたくらいでおかしいねと」 イオ「すまん・・・、なんかそれ遅くないか?」 エル「うん、そういう生き物だったから、今もちょっと変だろ…

愛しき戦車、69

エル「“父親”なんていない、いわゆる母だけ、それでも僕は君らの遺伝子を 持ってます。どうやって取り込んだかわかる?」 ―― マッ(食べた、とか) ゼノ(無理だろ、だいたい死ぬと僕ら粒子になっちゃうんだし) メビ(でも、当人が望めば・・・) アス「な…

愛しき戦車、68

【事態がどうにかなったわけでは少しもない、時間が出来ただけだ。】 エル「でもさ僕は、ずぅっと昔からそうだったんだよね(くすくす)」 イオ「なにがあったんだ一体、どうしてこんなことに。いつから、」 アス「(透過スーツ脱ぎました)・・・やっと聞い…

イオ「あー、無茶な方法で再生すると寿命が縮まるので止めなさいと、」 マッ「僕は最初からそう言えばいいと思いましたがー」 イオ「多分、誰でも思う気がするんでわざわざ言わんでくれ...orz」 エル「だったら擬態解いて欲しいな、こうなるとこの身体も負担…

愛しき戦車、66

マッ「で、結局あの方はいつ怒るんですか?」 イオ「なにに?」 マッ「いやだって、もとから一本欠けてたとはいえ、残り三本削ぎ取られて、」 イオ「自分で切るからなぁ、あいつ」 マッ「そういう問題なのですか、この話は」 イオ「すまん、アストラ師にもそ…

愛しき戦車、65

ゼノ「ええ、と、要するに俺らが遭遇したのってミスタのほう?」 マッ「とりあえず違うって言ってるし、可能性として両方ありうるんだけど、 多分そう。言われてみれば僕を想定してたっぽい」 メビ「なにしてらしたんでしょうね、アストラさん?」 エル「・…

愛しき戦車、64

訓練生たちは夜は帰される、それが約束だから。 エル「・・・っ、貴方かアストラ?!」 ――よくわかったな? 口は聞くなと言われているんだ、話し掛けるな。 エル「なら触るな!!」 ――今度“同じこと”をしたら、調査員ごと切り刻んでやる。 ガコン エル「え、…

愛しき戦車、63

ゾフ「いいんじゃないか? 別に」 タロ「だって、なんか、それ、マズいのでは? なんで誰も問題にしないかが むしろ不思議なんですけども、公開データじゃないとはいえ、副教官権限で 見れるってことは80辺りも知ってるわけで、、でっ(デコピンされた)」…

愛しき戦車、62

≪エル≫の項目を紐解くと、 タロ「『地に根付き、本体傍らに擬態を表出させ、概ねはその根元で過ごす、 日の光だけで暮らしていことも出来るが・・・』、これかなー」 レオ「ん? ああ、あれは食獣植物の一種です。別にそんなに珍しいことでも ないんですけど…

愛しき戦車、61

根付き、地に増え、いつか空に届かんことを―― イオ「なんの曲だ、それ」 エル「えー?(くすくすくす)」 ゼノ「植物の歌、かなぁ、聞いたことはないですけども」 イオ「ところでだゼノン(楽譜どさっ)、あとは任せた」 ゼノ「いやいやいやいや; なんです…

愛しき戦車、60

イオ「紙の資料探し辛いな!! あ、軍歌だこれ(がそごそ)」 マッ(落ち込んでると聞いて、メビウスと交替してきたけど、行動的だよなぁ) 「いんじゃないですか、軍歌でも、喜びそうだし似合うかなと」 イオ「似合うって、エルに?」 マッ「いや、貴方にで…

愛しき戦車、59

【細かいことにやたら気が廻るようになった、時折隅に引っ込むメビウス。 なにか言いかけて、諦めて呑み込んでしまうマックス。ゼノンは少し変わっては いるがあまり裏表はない。彼らと共にいるようになり遠巻きにされ出したこと。 エルに関しては私にはわか…

愛しき戦車、58

狂ってるのはわかる、けれどそれはなにとなにと、なにか? エル「・・・メビウス?」 メビ「あ、はい、すみませんっ」 ゼノ「どしたー? ぼうっとしてたぞ」 エル「疲れてるんじゃないかなぁ、別に無理しなくてもいいのに」 ゼノ「まー、我々に任せてるのは…

愛しき戦車、57

イオ「(げほ)マックス、中距離をカバーしたい時はどうすればいいと思う?」 マッ「・・・間合いが支配できるのならば剣が妥当かと。光剣ならば長さを変化 させられそうなものですが、どの道、使い慣れないと意味がない」 イオ「光線苦手なんだよな、実剣に…

愛しき戦車、56

マッ「しかし、すごいですねー、一つ当てましたよ、教官代行に」 ゼノ「本気で叩き潰されてんだから、呑気に喋りかけるなっ」 マッ「だから、それ自体が結構すごいなーと」 イオ「・・・頼むからしばらく動かさんでくれ(痛い)」 メビ「(おろおろ)」 イオ…

愛しき戦車、55

【日常に手一杯で、物を考えるのは段々後回しになった。 ゼノンの変化はさしてなかったが、マックスも軽口が鳴りを潜め、メビウスは、 寡黙の度合いをなんだか加速度的に増やしていた。いいことには見えなかった。】 タロ「追尾機能付き円形光線・・・」 レ…

愛しき戦車、54

イオ(床ずれ、うっ血、、はあるのかないのか。運動不足はウルトラ族もあるし これは当然考慮に入れるとして) マッ「医療書、ですか?」 イオ「ああ、よく考えたらエルの体質がまるでわからん」 マッ「誰も言わんようなので敢えて言いますが、なんで当人に…

愛しき戦車、53

【そして結局、我々はなんにもわかっていないことを改めて知った。】 イオ「(嘆息)アストラ師の見解と概ね同じだ、目立つことをするとまた来る、 と、そういう返答だった。しかしこのままでは生活が成り立たない」 メビ「・・・正規の回復手術も駄目なんで…

愛しき戦車、52

マッ「しかし、いつ襲撃があるかわかりませんね(←交替時間です)」 イオ「まあ、それで離れられなかったんだがな、さすがに張り付いていなければ まだ気付いてはないと思うが。なんとも言えん」 マッ「身体と部屋の探査は一通りしたんですが」 ゼノ「種族固…

愛しき戦車、51

エル「・・・手足がないと起き上がれないもんだなぁ」 イオ「(がっくり)開口一番がそれか」 エル「傷口はどうなってる?」 イオ「鋭いというか、焼けてるみたいだな。切り離された先ってどうなるんだ?」 エル「前にも見たでしょ、外から強制的に変化させ…

愛しき戦車、50

レオ「あまりよろしくはないですね、マックスのことはともかくとして。まさか 無関係、しかも訓練生に追われたくらいで手を出してくるとは」 ゾフ「個人的には、それで正しかった気はするが確かにそうだな」 レオ「マックスはあれで容赦ないですからね・・・…

愛しき戦車、49

ゾフ「目はじきに覚めるだろうね、私たちにとっても、あの個体にとっても別段 致命傷でもなんでもない。まあ数日といったところか」 けれど、目が覚めてからどうするかは問題だろうね。 ―― マッ「ゼノンっ、そっち行った!」 ゼノ「行ったって言われても見え…