タロ「こっわ・・・って、ゼノンマックスまではともかく、メビウスやイオタを 関らせていいことのように思えんのだがそれ」 レオ「隊長の決定ですからね、告げるがいいのか告げないのがいいのか」 タロ「あの人の考えていることはどうも直線的でないというか…

コンコン ２１「はーい、交替です」 メビ「あれ、副教官の・・・（誰だっけ；）」 イオ「セブン２１、なんで貴方が？」 ２１「８０さんが、お休みをされたほうがよろしいとのことで。惑星探査の件で だいぶ事後処理に費やされたそうですし。で戦闘能力がなけ…

ゾフ「駄目だ、取り下げるつもりなんてない、理由？ ないよそんなもの」 ―― ゼノ「マックス、さすがに演習のほうが優先じゃないのー」 マッ「でも、人がいない時間じゃないと調べ物しにくいんだよね、容量使うし」 ゼノ「動きまで捕捉する必要あるの？（モニ…

８０「演習で出来た腕の傷も、切れた視神経の治療も拒絶するなんてなにを、」 レオ「けれど、自然治癒まで阻んでるわけでも・・・」 ８０「視神経が放っておいて付くわけがないでしょう！？」 アス「いろいろ複雑なんじゃないの、微妙な年頃だし」 ８０「隊…

――病室 イオ「（ぽん、ぽん）小さいのだと結構奇麗だな」 メビ「それ、どなたかに習ったんですか？」 イオ「んーと、まあ、ぶつけられた。これに（眠るエルを指す）」 メビ「・・・詳細は聞かないことにします」 イオ「いや別に聞かれて困ることもないが」 …

レオ「貴方の負け、ですかねぇ。光線使っちゃった時点で」 タロ「うるさいやい。・・・なんか面白くないな」 レオ「まあいいですけど、訓練生の前でそんなことを言っては、」 タロ「そういう意味じゃない！ それはいいよ、つーかなんでレオがいる」 レオ「そ…

イオ「たく、飛び込んできておいて顔伏せてりゃ世話ないなｗ」 タロ「イオタ、すまん、腕が；」 イオ「平気です、欠けたわけじゃない、、とこの言い方は今はないか。大丈夫か メビウス？」 メビ「（こくこく）」 タロ「しかし、僕には有効だったが、二度は使…

ぽん、ぽん ぽん タロ「っと（なんで消えないんだ、この光線；）」 イオ「光線の相殺はなさってもよろしいですよ、触れれば消えますが、」 タロ「っつぅ・・・」 イオ「すみません、遅くなりましたが、結構痛いです」 タロ「ってこれ、組んでやる意味ないん…

イオ「メビウス、ちょっと組んでみよう」 訓練生Ａ「って、イオタとメビウスに組まれたら誰が相手になるんだよ」 （↑身体が大きいのでその分有利です、イオタ） イオ「ん、教官に頼もうかなと、如何ですか（にっ）」 タロ「ふぅん、面白そうだ、いいよ。メビ…

ありがとう殺してくれて、辛かった、もう疲れたよ。 アス「なにもかも気に入らない、必要以上の加虐、手足は見付からない、それも “ルール”の範囲内だということ。全て自分が理解しているということ！」 【アストラは、私に多分、怒れと言っていた。いろんな…

マッ「それじゃまるで、調査っていうよりリンチだよなぁ」 ゼノ「で、反撃したらその時は、ってこと？」 メビ「反撃自体は禁止されていません、問題になるのは“本性”の顕在化のみ。 そのためにぎりぎりまで痛手を与えるらしいですが、エルさんは完全に自分の…

アス「やぁ、イオタ」 イオ「アストラ師？ なんで入室されなかったんですか」 アス「レオ兄さんが聞いている、問題ない」 イオ「そういう問題では、」 アス「イオタ、“調査員”は殺しても罪に問われない」 イオ「（眉を寄せる）調査員？」 アス「そうだ、手を…

イオ「あの、私が付いていても構わないですか、都合、というか」 ゾフ「君の見舞いの時だったのだから、それは気になるだろうね」 イオ「（顔を上げる）え？」 ８０（そういうことにする、ということです）ゾフ「立場的に彼となんの関係もないからむしろ好都…

【四肢切断の必要はなかったはずだと、後からアストラが言った。】 ゼノ「帰らないのか？ メビウス」 メビ「うん、あともう少しだけ」 ゼノ「マックス見つからないし、待ってようか」 夕闇が下りてくる エル（・・・あれ、なんか暗、イオタ（ぽふ、と布団が…

タロ「むしろわかんないのは、なんで普通に訓練生やれるかだけどね」 レオ「エルの話ですか？」 タロ「うん、半分でも異種族なら、精神年齢は僕らより進んでいそうなのに」 レオ「推測、というか、聞いた話なんですがね、あれは元から文明も文化もない 種族…

エル「（くしゃりと紙を握りつぶす）・・・面倒だよなぁ」 イオ「どうした、エル、窓なんか開けて（ふあ）」 エル「ああ、起こした？ 別になんでもない」 ぽっ、と紙が燃えて窓から下に落ちる メビ「（見上げる）どんな気分なんだろうか」 ゼノ「なにが？ エ…

マッ（うーん、なんだか妙な話を聞いてしまった、よーな） からからころ ８０「あれ、マックス、どうしたの？（覗き込み）」 マッ「あ、いや、お見舞いというか」 ８０「でもあの人、仮病だよ、なんかの決断の先延ばしとか言って（小声）」 マッ「あー、そう…

アス「ま、誰かがどっかで潰すだろうけどな、もう数回目、回数を重ねるたびに どことなく政治ゲームの色さえ帯びてきている節もある」 メビ「え、政治、ですか」 ゼノ「訓練生だから、ですよね、おまけに教官陣正体も把握してる、よな？」 メビ「あ、うん、…

タロ「いーんじゃない？ エル可愛いし」 ８０「（誰かもそんな言い方してた、ような）可愛いって見た目ですか？」 タロ「いや、そうじゃなくて・・・はて？」 ゾフ「挙措だろう？ タロウ」 ８０「しぐさ、ですか」 タロ「ああそうそう、声や喋り方なんかもな…

８０「レオっ、アストラを知りませんか？！」 レオ「隠す気でもなきゃ呼べばわかると思うが・・・光の国に来てるのか？」 ８０「だいたいあの御仁は、帰りの宇宙船で消えたんですよ、ちょっとはじっと していられないんですか！」 レオ「いや、俺に言われて…

イオ「（←メビウスに資料ナンバーを貰った）ん、なんだ？」 エル「正直、粘るなぁ、と」 イオ「こう小出しにされてはな、なにもなくなったら物足りなくなりそうだ」 エル「僕のせいかよ（んべ）」 イオ「いや、さて、神がいるというのならそのせいなんじゃな…

メビ「腕の回復手術はいつされるんですか？」 エル「別にいらない、なくても不自由ないし、その気ならにょっきり（むぐ）」 イオ「相手を選んでくれて私は嬉しい； しかし発言に気を使ってくれ」 ゼノ「えー、いっそ、全部ぱーっと、皆にバラしちゃうという…

エル「憎まれるのと愛されるのはだいたい同量だ、ならまず、敵を作ればいい」 がん エル「どーしたの、イオタ？ やっぱり拘束してたから足萎えた？」 イオ「なんの話をしているんだ、お前らは・・・」 エル「なんか、聞きたいというから」 イオ「だからその…

悲鳴を上げていたのはゼノンだ、もはや喚き声に近かった。 得体の知れない緑色の液体を流すエルさん・・・よく覚えていない。 イオタ先輩はその体を抱きしめ、左腕を蜂から取り戻そうとし、引き止められて、 傷ついた体を振り払うことすら出来なくて叫んだ。…

――夢を見るんです。 そういう切り出しで始まるわりに、メビウスの話はとりとめがなかった。 そもそもあの子の話すことは多少意味が取りにくい。 エルの腕が弾けるように飛び（しかし、完全に行きがかりの巨大昆虫に自分の体を 餌として与えるというのはどう…

エル「ふぁ・・・、ああ、またメビウスと擦れ違ったっぽいね」 イオ「というのも正確な表現でもないが、なんでわかった？」 エル「あの桜、メビウスが持って来たんでしょ」 イオ「うん、お前にって」 エル「だから、何度も言うけどそういうのは普通は病人に…

イオ「よう、メビウス、エルが寝てるからちょっと静かにな（しー）」 メビ「ずっと付いてらっしゃるんですか？ エルさん」 イオ「途中まではそうでもなかったけどな（けらけら）、視神経がぷつんと行った 辺りからその後ずっといるよ」 メビ「・・・」 イオ…

ゼノ「どーした、マックス」 マッ「んー、なんかだんだん、知りたいって思わなくなってきた」 ゼノ「なんだそりゃ、人を付き合わせておいて（くすくす）」 マッ「メビウス、まだ戻らないのか？」 メビ「はい、もう少し」 ゼノ（いくら細くても花の上には座れ…

タロ「ここの桜は素晴らしい品種改良で一年中咲く（すたすた）」 レオ「なんでか貴方はとある星のとある国の“春”にしか来ませんけどね」 タロ「うるさいな、わかる君だって同類だろ」 ゼノ「奇麗な色なんですけどねー、正直」 マッ「地味というか、あんまり…

イオ「エル、あの星、あと千年くらいで元の公転軌道に戻るかもしれないってさ」 エル「そんな漠然とした話、新しい場所を見つければいいだけ、」 イオ「・・・お前が望むなら、無理矢理戻して固定することも出来る」 エル「なんでそう思う？」 イオ「行き合…