愛しき戦車、33



エル「(くしゃりと紙を握りつぶす)・・・面倒だよなぁ」


イオ「どうした、エル、窓なんか開けて(ふあ)」
エル「ああ、起こした? 別になんでもない」


 ぽっ、と紙が燃えて窓から下に落ちる




メビ「(見上げる)どんな気分なんだろうか」
ゼノ「なにが? エル先輩か」
メビ「どこにも同胞がいなくて一人きりで過ごすのって、僕には想像もつかない」


アス「まあ別に不幸でもなかったようだが、あれの同族は種の限界が来て滅びた。
 子もいたし、伴侶のような存在もあったろう。ただ生き残っただけだ」