愛しき戦車、20



タロ「ここの桜は素晴らしい品種改良で一年中咲く(すたすた)」


レオ「なんでか貴方はとある星のとある国の“春”にしか来ませんけどね」
タロ「うるさいな、わかる君だって同類だろ」
ゼノ「奇麗な色なんですけどねー、正直」
マッ「地味というか、あんまりどうこう思わないなぁ」


メビ「でも、散る光景は奇麗でした(にこ)」
タロ「そう、この花は一斉に散る、いわば死ぬところにもっとも意味がある」
ゼノ「えー・・・でも、それじゃ」


タロ「それを見てこそ、咲くことを、命あることを特別と思うのかもしれない」


レオ「でももう枯らすのは止めて下さいね、そりゃ八つ当たりですよ。ここの桜は
 もうそういう生き物なんですから。例え貴方にグロテスクに見えていてもね」