愛しき戦車、19



イオ「エル、あの星、あと千年くらいで元の公転軌道に戻るかもしれないってさ」
エル「そんな漠然とした話、新しい場所を見つければいいだけ、」
イオ「・・・お前が望むなら、無理矢理戻して固定することも出来る」


エル「なんでそう思う?」
イオ「行き合わせたからだ、それを見てしまったから」
エル「そんな不自然な形で“生き延び”させたいわけじゃない(ぷい)」
イオ「うん、我らの寿命で千年なんてすぐだ、そしたら見に行こう」


エル「どれほど酷く、荒れ果てなにもかも全て消え去っているかをか?」
イオ「そう、そんな土地にでも我らは住める、今度はお前と、」


エル「(ぎり)何故それほど拘る、気色の悪い・・・っ」
イオ「(うおっと;)エネルギーも別け合えるし、と」