愛しき戦車、21



ゼノ「どーした、マックス」
マッ「んー、なんかだんだん、知りたいって思わなくなってきた」
ゼノ「なんだそりゃ、人を付き合わせておいて(くすくす)」


マッ「メビウス、まだ戻らないのか?」
メビ「はい、もう少し」


ゼノ(いくら細くても花の上には座れないよなぁ? どうやってるんだろ)
マッ「教官たちも帰ったし、僕らもそろそろ戻るよ」




メビ「(口を花びらに寄せる)教官はきっと、ただ散る花が見たかっただけだよ、
 絶対。・・・あ、月」


――他になんの価値もない、眺められるだけの花じゃないかそもそも。