愛しき戦車、44



――病室
イオ「(ぽん、ぽん)小さいのだと結構奇麗だな」
メビ「それ、どなたかに習ったんですか?」
イオ「んーと、まあ、ぶつけられた。これに(眠るエルを指す)」


メビ「・・・詳細は聞かないことにします」
イオ「いや別に聞かれて困ることもないが」
メビ「正直に言えば、あんまり聞きたくないです」
イオ「そうか? 珍しいこと言うな、メビウスが(にっ)」


メビ「僕、どんなイメージですか」
イオ「んー、来るもの拒まず去るもの追わず。あとなんというのか、若いよな」
メビ「先輩だって、似たようなお年です」
イオ「そうでなく、無垢? というか」


メビ「それ、褒められてるようには思えないです(むー)」