愛しき戦車、76



マッ「いや、訓練生でさ、一人消えちゃったことがあってね」
ゼノ「消え?」
マッ「わりとある、ほら、名誉職でしかないからさ警備隊。なにか出来ないと
 すぐにいなくなっちゃうのさ」
ゼノ「そりゃ、入れ替わりは激しいけど、」
マッ「去る人を止めるという意識がないのだな、まあ替わりはいるし。ただし
 僕や君やメビウス辺りなら止めてはもらえると思う」
ゼノ「もったいないからか」
マッ「うん、そーいう勘定、仕方ないね」


ゼノ「それで?」
マッ「友人がね、いなくなっちゃったんだってさ」


それは弱かったからなのだから、誰が悪いというわけでもないんだけどね。