The Hanged Man.71



 ぱたん


タロ「今の、マックス、だよねぇ? 雰囲気違ったけど」
レオ「なんかだんだんあんな感じに険しくなってって・・・最近、正直構っている
 暇はなかったので、半ば放置していた状態なんですが」
タロ「移動しながら話そうよ、それはゼノンがいないから、とか?」
レオ「そうとも言えるんですが、周囲がマックスと関れないというか」
タロ「関れない?」
レオ「差がありすぎるんです、あれの全く悪意のない言葉で、同輩は傷付く」
タロ「ゼノンも時々泣いていたような気がするけど」
レオ「それはじゃれあいの一種ですよ」
タロ「ああ、そっか・・・そうだよね」
レオ「それが後輩になればまだしもなんでしょうが、まだ時期的にほとんどいない。
 メビウスなどはその少ない例ですね、幸い能力も高かった」


タロ「でもそんなふうに感じたことはなかったな、こないだまで手元にいたのに」
レオ「ゼノンは、マックスと外界をつなぐ一つの橋なのかもしれないですね」