太陽のような子ども3
――屋上、 メビ「結局、熱でやられた片目、見えないままなんですよね、先輩」 イオ「あ、バレた(んべ)」 メビ「なんで? そのままにしておくんですか」 イオ「別に成り行きで特に意味はないんだが、お前らって欠けた身体ってのに 経験がないから気付かない…
タロ「で、そろそろ行くのかい?」 イオ「はい、あと少しです」 レオ「そういえば、エルの手足の回収はどうすることに?」 イオ「250年は問題はないということで、その間に探してもらうことに、 それが過ぎたからどうあってもすぐに見付かるでしょうし」 …
イオ「エル、お前ちょっと“食欲”っぽいのが出てた」 エル「え、え、えーっ、だってそんな感覚もともと持ってないっ」 イオ「あのな、こないだの覚えてないのか、戦闘種族舐めんなよ(ずー)」 マッ「あれ、水飲むことにしたんですか??」 イオ「なんか慣れ…
誰にも触れてはならないのだからずっと消えたかった。 ――私はお前と共に行くわけではない。 そうすることは出来ない、その代わり、小さな組織に属することになる。 “なんでも屋”のようなものだ、宇宙をどこでも飛び回る、好き嫌いは言っては いられなくなる…
イオ「エルには悪意がなく、身体が欠けなきゃ害もない」 マッ「好かれるっつーのもずいぶんあやふやですしねぇ、変化自体は顕著でも それがどう危険につながるかっていうと、吸収とのコンボくらいかなぁ」 イオ「傍迷惑な性格はちょっと閉じ込めて慣らしてく…
病院・屋上、 ゼノ「うー・・・(ぐし)」 ぽん ゼノ「あんた誰、今回何人も姿のない奴いたけどその仲間?」 ――そんなようなものだな。 ゼノ「なんであんなふうになにもかも奇麗に解けてしまうんだろうか」 ――なんでだろうなぁ、全て受け流すからだろうかね…
イオ「いるのかな、という気はしてきた」 マッ「なんですそれ?」 イオ「利害関係の対立で、、エル、水だ。そろそろ飲め」 エル「はーい。ってメビウス取って」 メビ「は、はい;」 イオ「甘やかすな、一人で出来る。いや、むしろ種族調停委員会が鍵というか…
エル「メビウスっ、おいでおいで!」 メビ「え、えー、あの・・・(赤面)」 イオ「お前、復元治療中なんだからそう気安く、」 マッ「チャオ、まー、僕と貴方の二人掛かりですね、いざとなったら」 イオ「そこまでして愛でたいか、ちったあ気を使えよなこら…
タロ(なんか、こう、居た堪れない・・・なんだこの空気) 80(どうやって見分けたんだろー、やっぱり会話したのかなぁ?) タロ(ちょっとは動じろよ80!) 80「嫌です、門出を笑って見送るんです」 タロ「うわー、なんかこう、微妙にそういうことじ…
80「全く、この子たちの病室にいたなんて(嘆息)」 タロ「他の事態の処理は済んだんだっけか?」 80「ええ一応、この方ご自身の懸念事項は棚上げですけど。どの道ー」 エル「えーと、直接コンタクト取ってくるのは三人、くらいかな?」 イオ「くらいっ…
調A「本体の木も復元するんですって? リッチねー」 調B「研究所しかない星ごと買い取ったって噂なんですけど、本当かな;」 調F「じゃあ本性に戻すのかなぁ、時々通信するくらいはいいかなぁ♥」 調D(今のほうがいいと思うんだがな・・・まあいいが) …
ゾフ「うん、で、君はどうするのかい?」 イオ「あー、どうするというか・・・」 ゾフ「元々の関係者以外とあまり話もしなくなってしまったそうだね、我らが 嫌いになったのかい?」 イオ「どう、というか、なにか上手く話がかみ合わなくなってしまいまして…
調B「まことに申し訳ありませんでした...orz」 タロ「一人だけ見分けつくようになっちゃったんだが;」 レオ「右に同じく、正直貴方に謝られても(全部貧乏くじ被ってるし)」 アス「結局なにか? 前々からエルに情報流してるスタッフがいて、今回も 一人足…
風にはためく黒い布の中に青い目だけが浮かぶ 調査『・・・けれど、もう、いい。その理由はわかった』 調C「理由? なんの」 調査『(目を伏せると消える)“皆、我らと同じように泣き喚くべきだ”』 くるくると風が舞って布も消えてしまう ――“泣かないで優し…
調査『言葉は消えたのではない、呑み込んだだけだ』 どさ メビ(・・・どさ?) 調C「待て! どこに行けるというんだ、お前らが」 調査『返す、邪魔をするなと言っておけ』 メビ「なんで、呑み込んだのですか?」 調査『諦めただけだ、聞いてもらえない、醜…
調C「だいたい、手加減しろって言われたのになんで通常より!」 調査『お前らの中にも、あれがこの星にいられなくなれば好都合という考えの 奴もいたろうに。そんなだからフラれるんだよ』 調C「・・・人知れず殺されるよりマシです」 調査『正しいな、け…
強いて言えば、ガラスのような生命体 メビ(細い皺? みたいのが身体にいっぱい走ってる・・・誰だろ) 調C「“調査員”! お前、なんでまだここに?!」 メビ「(Cを掴んで後ろに隠す)せんぱっ」 調C「大丈夫です、基本的にそれほど戦闘能力はない、危険…
メビ「イオタせんぱーい(←とことんお遣い)」 イオ「んにゃ、なんだメビウス?」 調C(わーわー;)(もそもそ着替えてます) メビ「ゾフィー隊長がお呼びなんですけど、なんで先輩なんですか?」 イオ「呼ばれてるのは私だけど、呼んでる側に聞いてくれそ…
調C「でも、納得行きません、だったらなんでエルが(ふくれ)」 イオ(可愛いーなー、なんでこうころころ表情変えるんだ) 調C「・・・なんかずいぶん、私の顔がお好きみたいですね」 イオ「んー、エルも似てるんだと思うが、長いこと擬態だったみたいだし…
調C「やっぱりDに頼めばよかった...orzえぐえぐ」 イオ「あー、とりあえず、決闘とか勝負とか無理、せめて顔隠してくれ」 調C「そんなことして戦える力量ありません! っていうか、理不尽すぎて どう言い返していいかわかんないです、もうやだー」 イオ「…
イオ(美形だなー・・・あ、でも肌の色違うな) 調C「聞いてますか?!」 イオ「あ、ごめん、なんだっけか勝負? なんでまた」 調C「なんでって、なんでって・・・言えません、読み取って下さい(赤面)」 イオ「いやお前、いくらなんでもそりゃないだろ、…
調C「うっわぁ、奇麗な空!」 イオ(?? なんで屋上) 調C「で、」 カラーン イオ「今のって調査用紙っていうか質問表だろ、いいのか?」 調C「あとで適当に偽造しますから(にっこり)、それで、貴方にはこちら」 イオ「剣って、どこに隠し持って、」 …
調F「・・・エル、ねえ、我々と共に来ません?」 エル「何度か同じようなこと言われたけど、性格で無理じゃないかな」 調F「でも、この星ならともかく、ここから出られるのでしょう。だったら」 マッ(だから僕のこと気にして欲しいなぁ、どいつもこいつも…
アス「探しに来てもノアのほうがおらん(ぶーたれ)」 メビ「そうだったんですか;」 80「なんで足止めして下さらないんですか、ゾフィー」 ゾフ「だから、私では釣り合いが取れる相手じゃないんだ、キング相当だと 言っているだろう。なんだか訪ねては来…
調B「戦闘能力あるのDと、あといないEだけなんですよ。でも正直、Dも それほど精度が高いわけでもないので」 調D「喋んないで、気が散る...orz」 ユリ「あらあら。80は? 確か助けられたと思うんだけど」 タロ「なかなかゾフィー兄さんのとこから帰っ…
ゼノ「やっぱりいないですよねぇ?」 調A「確かに広いけど閉鎖空間が多いものねー」 ゼノ「侵入者いればさすがにわかります、でも他のところは訓練生いるし」 調A「やっぱり外か帽子取っちゃったかかしらぁ」 ゼノ「んーでも、知らん人らのところに行く時…
タロ「ん? なんか一人足りない」 レオ「どうしましたタロウ?」 タロ「ユリアンと連絡が取れたんだけど、マネキンもどきも5人しか確認が 取れない。あちらで話してたの二人だって」 レオ「マネキンって、あの白い人たちですか?」 タロ「あ; アストラかゼ…
調C「あー、いたー; 病院に移動してたのか」 調D「あれ? 君らのほうもう終ったのかい? 早いね」 メビ「ユリアン閣下っ、お疲れさまです。タロウ教官からのメッセージを」 ユリ「え、あら、どうしたのかしら? ありがとうメビウスさん」 メビウスが青く…
エル「・・・眠い、なんでこんなにしょっちゅう」 イオ「身体の変化が激しいからな、早く戻してやりたいんだが」 エル「このままどんどん眠り続けて、そのまま動かなくなったりして」 イオ「(ぼろぼろ涙)・・・す、すまん、不意を打たれた」 エル「え、や…
――そして偶然の巡り会わせで、その虚飾は全て剥がれ落ちたが。 イオ「あいつはどうも、命が消えることに、生き物が欠けていることに極端な 反応を示す。その理由がわかったのは本当につい最近なんだけれど」 マッ「・・・同情でもしたんですか?」 イオ「う…