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☆ 一日目。


今日、計らずながら父さんとお別れすることになった。
うん、寂しくない、もうすぐ20歳だったし。


ところで僕が目を閉じている間にした大きな音はなんだったのだろう?
なにかが窓にぶつかったみたいだけど、割れてはいない模様。


それとあと、この銀と赤のボールみたいな物体はなんだろう。




※ 二日目。


昨日一日ぼんやりしていて、今日は少し非常食料を調べてみた。
父さんの几帳面な資質のせいか、大抵のものは新しい、量も充分。
(分断されることもありうるので幾つかに分散している。)


宇宙の遭難は人が結構割かれるもので、食料は希望の源なんだけど。
あの時空の閉じるところを思い出すと逆にちょっと絶望。


ところで、赤いボールはちょっと手足っぽいものが出来ていた。
光の側が好きらしいので抱えて運ぶ、こいつも物を食べるのかな。