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ば、、、ち、、っ


「え?」
「あ、はい、父さん、今行きます」
「いや、なんでもないですよ、、、ホントに」


ああ、うん、ほら、父さんを助けなきゃ。
何度考えてもそうしたいんだから、ごめんね、父さん。


――


メビウスの、、、輪?」
「、、、ウルトラマン?!」
ウルトラマン、、、メビウス


相変わらず、泣いているみたいな奇麗な目だった。
いいよ、君もお行き。
無茶で馬鹿な男をまず助けて、地球に希望を与えてあげなくては。


――何度、何度貴方を助けようとしても、、、っ。


大きな大きな手が伸びる、空間が閉じる。
そして光の巨人の「思い」が歪み生み出した幻想も静かに幕を下ろす。
ありがとう、けれど君がいてくれたのは嬉しかった。