帽子が来た、6



 「やあ、久しぶりだね、エル?」


エル「あれ、お父さん」
イオ「・・・ぶっ(噎せた)」
 「その言い方は誤解を招くから止めなさいと; 大丈夫かい? 君」


イオ「いえ、申し訳ない、その、理解しました、、はい」
 「君は“事情”を全て知っているんだね」
イオ「(目を伏せる)ええ」


【長い話だったそうですが、イオタ先輩は全て話してくれました。
同族が絶えたあと、≪水を与える≫存在であったエルさんのこと、そのことで
星を巻き込むような大きな争いが起きたこと、調停委員会が全く手立てがなく、
(「生き神さま」を奪うとしか認識されなかったそうです;)宇宙警備隊へと
助けを求めてきたこと。そしてマックスさんが一言ぽつりと言いました。】


マックス「なんでそれで、ウチの預かりに?」