AegisFile

−13.雪也(7/7)

――ただ一つ、理不尽な“被害者”を出さないということのみです。 紅砂「だから君らに力を得るチャンスを与え、知恵を与える、選べと」 遠く音もなく飛来する、緑色のムササビのような生き物 紅砂「それは外敵を排除することでもあるし逆らえということでもある…

−13.雪也(6/7)

かんかんかん、 紅砂「昼の照明の中に異形にとって苦痛な成分があると推測され、それは夜間 照明を待つまでもなく夕刻の時点でなくなっているとも見られる」 ―― 「ユキヤは、それがなにかは言えませんが必要不可欠な人材でした。それで 長年の寿命調整が行わ…

−13.雪也(5/7)

行人「(←聞き返そうとしたら回線切られた)紅砂、半端すぎます・・・」 木田「っつーか、盗聴チェックくらいはしてるがいいのか? せっかく厳重に 隠してたらしいのにこんな堂々と喋っちゃって、一般回線だろこれ」 行人「紅砂は行動に気付かれても直接の証…

−13.雪也(4/7)

『・・雪也は、、はい、僕の縁者です。それ以上は、すみません』 紅砂「なるほど、言えないじゃなくて言わないか。いやいい、問題ない」 『意思というより遺志というか、亡くなってます。でもなんだろう?』 紅砂「忘れたのか知らないかの見当はつくか?」 …

−13.雪也(3/7)

木田「ところで前から聞きたかったんだが、紅砂の口調ってあれなんでだ?」 朗花「なんでもなにも、お会いした時からですけど・・・」 木田「って、お前の頃からそうか; いや前はわりとフツー、というほどでも ないが女言葉で喋ってたんだよな。なんか固く…

−13.雪也(2/7)

すとん、と女が一人待合室の隣に座る。 ――そのまま前を向いていていただけます? 紅砂「・・・なにごとですか?」 ――声に出されずとも聞こえます、親衛隊第2部隊の者です。“敵”ならずとも 身内にも知られたくないとのことで代理で参りました。 紅砂(誰が誰…

−13.雪也(1/7)

紅砂「さっき病院シティに着いたとこだ、全身スキャンしたらすぐに帰る」 『・・毒が見付かないとよろしい、、というわけでもありませんね』 紅砂「単に我々の技術が追いついてないだけという可能性があるからなぁ」 『それと、警戒のしようもありませんがお…

−12.行人2(7/7)

――その日、どこかから現れた黒みの勝る巨人に、巨大なエイのような赤い 異形が切り裂かれた。その都市の空が赤くなったのはおよそ3年前。 どうもその頃からいたのではないのかと囁かれる、被害報告は存在しない。 颯爽とした巨人は美しかったが歓声はなかっ…

−12.行人2(6/7)

行人「・・・ん、」 朗花「あ、起きられました? ちょうど良かった、でも起きないで下さいね」 行人「傷は、」 朗花「残念ながら少し開きましたがまあ問題はないでしょう、痛み止め減らし ますから苦痛があるようならおっしゃって、(袖を掴まれる)」 ふぅ…

−12.行人2(5/7)

【なんか知らんがこないだのトップの仕業だそーで、犯行声明も出たようだ。 中央軍から詳細貰っておいてくれ、帰ったら読む。行人は縛りつけておいて、 なんなら「来たら撃つ」と伝えてくれていい。】 木田「端的っつーかなんつーか、無事かどうかがわからん…

−12.行人2(4/7)

紅砂「船への報告はこんなものでいいか?」 月子「そうだね、起こったことだけ書いたほうがいいかも。円月出来たー?」 円月「ですから私は念写なんて出来ないと・・・っ(半泣き)」 里音「ピンクのカバは写ってる、なにこれ」 紅砂「確か異能集団の情報局…

−12.行人2(3/7)

行人(“跳ぶ”ところ見られたし、傷、いた・・・紅砂、、母さま) ―― 彦乃「もーやだ、なんでいつもいつも・・・っ」 朗花「肉体的なターゲットにされてない分だけよしとしましょうよ。ほら、 水、あ、木田さん、スミマセン」 木田「んにゃ、アンタまでパニク…

−12.行人2(2/7)

紅砂「さっきのは?」 黒 「白とかブランカとか呼ばれてる、本来のここの担当だから呼んだ」 紅砂「≪敵意を持たない異形≫? 黒い巨人との関係は、」 黒 「・・・黒い?」 紅砂「いつも助けてくれる巨人はもうちょっと白みが勝ってる、あ」 黒 「そうだ、さっ…

−12.行人2(1/7)

「もー、やだー、いてぇ、こっちの身体脆い...orz」 紅砂「今のは? どこだここは? 音が聞こえないってことは、」 「(口塞ぐ)常に果敢なのはいいけどもうちょっと勘弁・・・」 紅砂「(引き剥がす)誰だ、あんた?」 「それが最初だよなぁ、普通。つーか…

−11.行人(7/7)

ミシ・・・ッ 紅砂「?」 円月「どうしましたか、紅砂」 里音「あれー、なんか傾いでる?」 円月「・・・まさか通路に仕掛けるヤツがいるなんて、今確認を、」 月子「ちょっ、なんで巨人?!」 巨人の手の平が向けられると里音、月子、円月が光に包まれる 紅…

−11.行人(6/7)

木田「てか、なんで移民のお前さんが詳しい??」 朗花「あー、医療関係者の括りになるので、かな? なんででしょう」 彦乃「オレら、たまにわけのわかんない知識あるんですよね、それを修得した 時の記憶がむしろ抜けてるって言うべきなのかもしれないケド…

−11.行人(5/7)

木田「それで、行人の親衛隊権限取り上げるって話どうなった?」 『駄目です、一時停止はさすがに分捕りましたが、裁判までの条件付き』 木田「だって当人もいらんって言ってんだろ、むしろそれで今回狙われたって 言ってもいいし。今後同じことが起こる可能…