−13.雪也(7/7)
――ただ一つ、理不尽な“被害者”を出さないということのみです。
紅砂「だから君らに力を得るチャンスを与え、知恵を与える、選べと」
遠く音もなく飛来する、緑色のムササビのような生き物
紅砂「それは外敵を排除することでもあるし逆らえということでもあると。
私は銃を持つが、それを望むが。そう望まない者にとってはそれもそれで
理不尽な選択を突きつけられたということになるのかもしれない、よな」
――
月子「ちょっとなんで外壁の外なんか行ってるのー?!」
紅砂「密談と八つ当たり、てか、なんでか濡れたな、変なの」
里音「あれ本当、汗かと思ったけどさらさらしてる、タオル買ってくる」
円月「どっから出たんですか? ハッチは許可者しか開けられないはず;」
紅砂「呆れられたが、まあ一つ確証出来たから軍にデータ進呈するよ」