−13.雪也(4/7)



 『・・雪也は、、はい、僕の縁者です。それ以上は、すみません』
紅砂「なるほど、言えないじゃなくて言わないか。いやいい、問題ない」
 『意思というより遺志というか、亡くなってます。でもなんだろう?』
紅砂「忘れたのか知らないかの見当はつくか?」
 『第2部隊は存在そのものが隠されてますからなんとも。そもそも私には
 親衛隊リーダーとの直接の縁があります』


紅砂「てことは、そいつが代理されたほうか。可能性として」
 『内容はどのような?』
紅砂「帰ったら全員に話す、それと円月から渡された物がないか木田に聞いて
 おいてくれ。あれなら多分聞くだけで察すると思うが」
 『それだけで、ですか』
紅砂「一言で言えば経験済みだ、すでに。軍は我々のことを態のいい盾として
 しか認めていない。私に全ての話が来るのは、それを承知しているからだ」


 『・・・なんの話ですか、一体』
紅砂「我らに異形らの注意が向くよう、小細工した者がいたってさ」