−12.行人2(3/7)



行人(“跳ぶ”ところ見られたし、傷、いた・・・紅砂、、母さま)


――


彦乃「もーやだ、なんでいつもいつも・・・っ」
朗花「肉体的なターゲットにされてない分だけよしとしましょうよ。ほら、
 水、あ、木田さん、スミマセン」


木田「んにゃ、アンタまでパニクらないでくれてるとありがたいわ」
朗花「倒れておいでなら、ワタシがしなきゃならないことがありますから」
彦乃「(ぐし)ごめん、オレも手伝う」
朗花「いいんです、泣いてて下さい、誰かがそうしてくれないと」
木田「なんだそりゃ?」


朗花「紅砂さまが言ったんです。私は戦う躊躇わない、人も立ち塞がるのなら
 撃つだろう、けれど君らはそれを嫌がり、疎まなくてはならないよと。今の
 この環境は理不尽です。誰かがそれを嘆いてくれないと忘れてしまいます。
 ワタシはこの状況を受け入れたいわけではないのだと」