じゅぶないる

#8「間違いだらけの仲裁人」神坂一

人間と竜人(ギオラム)、双方にその可能性が芽生え和平が進む最終巻。 ところで作者さんも言っておられるのですが、どう考えても人間より竜人のほうにウエイトが大きいような気がするというか、当人が学者肌で兄王に疎まれ、その意思もなく人間の世界に来な…

#7「見物気分の旅行人」神坂一

今度は人間たちの街に、人間に変身した竜人ラーディーがやって来たよ! という話。 2巻でとあることに気付いてなかったら、強い衝撃に至れます。いやぁ驚いた...orz で、エリのことを恨むベツァーさんが狂気のあまり暴走、人間の街を無差別攻撃で壊しまくっ…

#6「困ったもんだの囚われ人」神坂一

やっぱりこのシリーズを一番特徴たらしめているのは、征服者として来た種族・竜人(ギオラム、とルビが振ってあります)の存在ではないのかと思うのですが、全4巻の中で2巻目にして主人公たる女子高生のエリがよりによって金髪な王子(暫定的に王位、若い…

#5「なりゆきまかせの異邦人」神坂一

軽くて回転が早く(しかし軽い、まあいい意味で)、度胸のやたらいい、というより現代日本人ということを加味して考えると実感湧かなくて鈍いのかなぁ、という気がする女子高生が(でも神経の太さは本物だよな)、異世界にちょーっと情報収集のために呼び出…

#4「戦乙女」小林めぐみ

私がこの話のどこが一番好きって「年寄りに家族は冷たいもんだぜ?」という進の介さんのくだりなわけですが、これを言うとちょっと評判が悪いのはまあ置いておいて(私の評判が)。とはいえ、“神器の番人”だなんだという大層な名目を抱えて。 人一人の人生を…

#3「精霊王」小林めぐみ

基本的に話を貫くのは案外“精霊とはなにか”ということかなと思うんですが、これはまああくまで少年少女向け小説にすぎませんもので、理論的というわけでもなく、とはいえ、いろいろ言われてることから考えて「ああ、そんなのもありかも」と感じられるのが大…

#2「復讐の女神」小林めぐみ

なにが特徴的って実は但馬さんなんじゃないかと思うんですが、全国退魔士組合はそんなに珍しくないとしても、いや、今時そんなに珍しいわけではないのかもしれないんですが、但馬さんの真っ当っぷりというのはやっぱり稀有だと思うんですよ。 えーと、進の介…

#1「極東少年」小林めぐみ

ゴミ捨て場にじー様がおり「捨てられたのかな?」と進の介が訝しがっておりますと、なんやお礼とか言って丸薬を押し付けられ。それ以来、なんかこう、おかしいというか、妙な超能力女は襲ってくるわ、神社に結界が張ってあるのが見えてしまうわ。 他の人間が…