#7「見物気分の旅行人」神坂一

今度は人間たちの街に、人間に変身した竜人ラーディーがやって来たよ! という話。
2巻でとあることに気付いてなかったら、強い衝撃に至れます。いやぁ驚いた...orz
で、エリのことを恨むベツァーさんが狂気のあまり暴走、人間の街を無差別攻撃で壊しまくっている、という事態に発展、という話でもあり。実際結構エリやラーディーと無関係の場所では双方に人死にとか出てるんですけどねぇ。
エリが気楽っていうより、エリもラーディーもむしろその存在そのものが人死にを減らす存在だから腹は立たないというか、戦闘においては役立たずながら勇敢だしなぁ。
変わり者とはいえ、敵と仲良くなって、情報なんかもお互い喋っちゃう、というのは流れ次第ではあまりいい気分はしなかったのかもしれませんが。


で、この巻ではエリの思いつきによって人間側に。
そして次の巻ではラーディーのお墨付きによって、竜人側に“和平”の構想が出来てくるわけですが、これがすでに双方かなり被害が出ていて、当の王族にもかなり死人が出ているので感情的にそうは簡単にはいかない。
異世界日本の平和ボケの女子高生らしい、無責任な意見、と言えなくもないんですが。
これ以上被害が出るよりはまだいいじゃない? というのはどんな経緯を辿っていたとしてもやっぱり一つの真理だと思うんですよね、というのは、なんかかなり堅い内容っぽく聞こえますが、いつものノリで軽く言ってます。でもだから逆に、本当に心から信じているように思えるのかもしれないのですが。


ところでこう、ベツァーさんとエリさんはなんだかんだと運命の相手ですかこりゃ。