#2 クロイスジ

というか正直、どう見ても黒というか赤いんですがアレ、控えめに表現しても赤黒いです、あと、叩き付けられて息子が亡くなった、というところは了解したんですが(でもあのお母さんがやったのかなぁ? そんなふうには見えなかったけど、というか、お母さんはなんであそこにいるのか)、その後の事情がどうにも飲み込めず。
なんで部屋にいたお姉さんは明後日な方向を見て傘を叩いてるの?
気付いてもらおうとしているのかもしれないけど、なんであんなぎごちない動きになるのかな、というのがどうも作中で充分に説明されていた気がしないんですが。
ともあれまあ、不動産屋が全て悪い、ということで結論にしたいと思います。
幽霊の存在を信じられないのはわかるけど、そこで家族内の殺人事件があった部屋に関しては入居前、とまでは言わないけど相談されたあとには教えてあげようよ。てか、口を濁してたけど精神異常者か、強請りかなんかかと思っとったんと違うか。
でも、刃傷沙汰があった場所が嫌だ、というのはおかしくもなんともないぞ。


娘さんがとある家に入居してしばらくたった後。
どうも部屋の中で物が落ちる、奇妙なことが起こる、夜中に目が覚めた時に壁に黒いスジが見える、霊感のある友人を連れ帰ってきたら真っ青になって逃げてった、という段になって起こした行動が「なんか部屋で昔ありませんでした?」という質問だったというのはむしろ懐疑派なんじゃないかと思うんですが。
その後、引っ越しを決意したところで夜中物音に目を覚ましてしまい、そこにいたのは頭半分壁ですり潰した男の子。怖いというより、堕胎した自分だからそんなものを見るのだ、と納得してしまったのがいけなかったということになるのでしょうか。