#1 アリヌマ

「全て実話」だという触れ込みがどこかにあったような気がするのですが、それがどこからどこまでを指すのかよくわからないながら(だって少なくとも連続ストーリー部分はなんかちょっとそれだけ変じゃねぇ?)、まあ別に拘ることもないや、と思うのですが。
“超怖い”かというと正直物足りなかったというのが実感です。
いや、話の持って行きようによっては芯からぞっとすることもあるんでしょうがこれ、救いようがないかというと、老人の悔恨に同調できないと怖くはないじゃないですか、そういう意味では奥さんが「ゴミを荒らす烏かなぁ」と言ったのはかなり逆に緩和されてしまったんじゃないかなぁ、というか。
あーあ、やっちゃった、というのが本音だったりします呪わないで下さい。


とあるじいちゃんが昔、少年時代いじめられていましてね。
ある日、離れ離れになっていたお母さん(戦時中なので疎開していたんですね、彼)にもらったお守りをいじめっこらに川に捨てられてしまい。あまりの辛さに衝動的に山に入り、死のうとまでしたのですがそこでアリが一面、水のように蠢く池を見つけ。
その側で顔に大量の目がある少年と出会います。
ちゅーか、画質が悪いほうが雰囲気は出るんですがホラーって(オカルトかな?)、複眼の少年が単に顔の黒い少年にしか見えず、一体なんのことだそりゃ、と思ってしまったのは単に個人的に間抜けな思い出ですが、同じ目に遭ってる人他にもいるよね。うん。
にゃ、アリの化身だと思うんですが、要するに昆虫の目。
で、なんか知らないけど彼はお母さんのお守りを持ってまして、返してあげるからなんか変わりにちょうだい、と告げてきましてね。まあ、後悔するようなものあげたんだよね。