−21.裁判2(4/7)



行人「言いたくありませんがだいたい貴女は、些か美しいものに弱い」
紅砂「自分で言わなくても」
行人「...orz」


――すみません、お邪魔してしまって。
朗花「いえいえ、そんなこと言ったらワタシがまずそうですし」
行人「朗花っ!」
紅砂「ん? 行人、ひょっとして拾ってないか? 声」


 とん、と判事の手が紅砂に伸びる
――正直を言えば私どもの管理下にない逃亡ならどうということもありません。
紅砂「率直だな、しかし実際、今度のは前科があるので軍が出張って、、待て
 ひょっとして以前にも刑事裁判を受けているということになるのか?」
行人「ああ、そういえば。刑事裁判所っていくつあるんですか?」
紅砂「それすら知らんのか? 軍人が」
行人「秘密事項じゃなくて単に覚えてなくて・・・」
朗花「確かそれでしたら、二つあるはずですよ、都市そのものの数ですが」