−17.幻影(4/7)



黒 「(コンコン)ふぅん、でも一応こっちになわけか」
里音「そう、船内、でも腕の本体もいないし、、て、なんで黒さんいるの?」
黒 「そこを深く突っ込まれるとあとが厳しいから内緒」


月子「(紅砂を抱えなおす)んしょ。んで、結局“ここ”なに?」
黒 「恣意的な結界の類か、あとはなんかの生物の腹の中かな」
里音「お腹?」
黒 「基本的に、真空宇宙空間で生きるもののいくらかは体内に異界を抱えて
 身体を維持しているんだ。本来ならば社会生物には近づかないんだけどね」


月子「なら、利用されたってことになるの?」
黒 「可能性として。結界なら壊すべきだけど、生物ならば、まあなるべくは
 平和裏に外に出して欲しいものだねぇ」
里音「円月さん無事かな;」


紅砂「・・・ん、」
月子「紅砂ーっ、起きれるなら起きてー(がくがくがく)」