−16.高貴(5/7)



 ――シューター内部、
月子「あ、ありがと(手を差し出されて、すとんと下りる)」


黒 「とりあえず、艦長っつーか操縦手に連絡取らんとな」
月子「円月に頼まないの?」
黒 「軍人に知られるのは避けたいからね、いざとなったらしょうがないが」
月子「えー、さっきのは?」
黒 「灰色モモンガのために君ら“が”手を貸してくれる分は問題ない」


月子「・・・よくわかんない」
黒 「彼女、あー、紅砂にまとめて聞くといいよ、なんか概ね把握してるし」
月子「わかった。まだ起きてるかなァ? 運転手さん」


黒 「最悪操縦室の扉こじ開けか、しかし事故あったら出てきそうだよな」
月子「でも円月とさっき話してたし、、そういや出てこないね?」
黒 「待ぁてよ、この手の機体だとひょっとしてー、っつ」


 風が黒の顔を切り裂く、