#46 異界の迷路

良守は偶然に、黒芒楼の城の主である姫の寝室の前を通り掛り。
まあ、当人が弱ってるからか邪気がもともとないからか、生命維持装置につながれた彼女を囚われているものと認識、姫も姫で、ある種人間としては異様なほどに純粋な良守を気に入ってしまったのか、地下牢を探す良守に情報を与えてしまうんだからなぁ。
なんというか、それぞれがそれぞれの意思をもって動くものの。
それが必ずしも一つの方向を向いていたわけではない組織らしいというか、中まで入り込まれた時に全くばらばらに動こうとしてるのは面白いといえなくもない。
ですがどっちかというと「どっちが悪者だよこいつら、、、」というのが本音です。
明確な敵対意識を持って入り込んできたマッドサイエンティストならともかく(しかもどうも、連れているのが黒芒楼の大概の戦力より性質が悪いらしいし;)、時音ちゃんが手段を選ばないのはちょっとなー、というか。
でも、八方を同時中距離攻撃できるタコさんは、そもそも空間制約がなんにもない結界師相手に威張るのはちょーっと筋違いだったような気もしないでもない。


あ、でも、人質救助を優先させた良守くんは褒められていいと思います。
しかしそもそも、仇だけを追いかけてきたのが今回の騒動の中心だとすると、やっぱりどっちが悪者だかいまいちわからないっちゅーかなんちゅうか。
黒芒楼が長いこと、あまり褒められた手を使ってない相手だからともかくも。
敵対して短いと下手すると「なにもそこまで」という感想が出てきても不思議はなかった気もするというか、皆フリーダムすぎませんか。狐目の子は、なんか正直ヒロインみたいでした。まる。まあ、事実上ヒロイン不在だから(でも人物は完全固定)別にいっか。