#27 最高幹部十二人会

まあつまり、冒頭のエピソードは「あー、意外と本気で可愛いんだなぁ」と思わせるためのものだということでよろしいんですね。歪みきらなくて良かったなあ、というか、それでもあんだけ歪んだんかい、というか。
弟いじめっつーか弟いじりが多分彼なりの愛情表現ということはつまり、鬼使いちゃんのこともそれなりに? と考えていいものやら悪いものやらわかりません、それにしても子鬼はキュートですな。いちいち脅すのは止めてあげて欲しいものです。


えっと、基本的には裏会内部の話で。
良守たちサイドはあれか、黒猫の霊にかかずりあってあたふたですか、けしてしまえばいい、という志々尾くんと(よく考えたら時音ちゃんは限くんって名前のほうで呼んでたな)、それじゃ駄目じゃーっ! という良守くんなわけですが。
変化して妙なことになったところで彼が見てれば対処出来るんだから、彼も彼で放っておきゃあいいような気もしないでもないですが、あれもまた友情めいたものなのか、興味なのか、どっちにしろ人間関係の括りには入るのかなぁとw
人間の闇と表(折角だったら対比にしろよ)という感じの作りですが。
どっちゃかというと、正守さんが対峙しているものと彼が背に背負おうとしているものの差異っつーか違いっつーか。ある意味で彼は、自分に法印っつー選ばれた者とやらの証を与えなかった森と選ばれてしまった弟という運命ごとひっくるめて飲み込んだのかなぁ、というか、化け物の集団すら「生温い」というベクトルの感性を持ちながら。
それをかなり純粋なものを守るために使おうとしているというのは面白いよね。
弟を恨めないのならば人間もまた好きだろうと思ってしまうわけですよ、なんだか。