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――我らが空を眺めて待つのは多分ウルトラマンではない、怪獣だ。
それで充分なのだ、正義の絶対者は実は必要がない。
戦い負けるのならばそれを受け入れなくてはならない、それだけのことだ。
武装を剥ぎ取ったのは宇宙人の策略ではない、紛れもなく人間の手だ。
隊B「つーかこれ、どう考えても我々の戦力じゃ勝てませんね」
隊C「こんなに情報システムだけシビアに技術上がらなくてもなぁ・・・」
隊A「しー」
リュウ「すみません! 遅くなりました」
セリ「さて、行こうか」
まあ、いつもやっている演習と同じだ、ほとんど。
ただ帰って来る気は誰にもない、リュウを除いて。
“死んでも事を成し遂げる”という覚悟が足りないという意味ではない。
むしろリュウはその覚悟は誰よりもあるだろう、私よりも。