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 「四男はまあまず呼び出せたと仮定して、メフィラスの言い分ではあと一人
 とのことだとよ。聞いているのかグローザム!」
グローザム『あー、エースって四男だっけ、ひいふう』
 「地球に来てないのが一番上にいるんだよ。あと気安く呼ぶな」
グロ『そんなこと言われても、どうせなら四天王の残り三人で三人呼べば』
 「メフィラスは計画で動けん、それに一度に陽動しすぎるなと何度言えば」
グロ『連携プレーでヤツらに適うわけないというアレか、分が悪くはあるがな。
 しかし何故ヤプールがもういないのだか。ヤツは逃げれば済むだろう』
 「・・・調子に乗ったということだろうな、新人相手とはいえ」


グロ『その代償か、ま、ヤツはそれはそれでいいのかもな』
 「しかし、お前がメフィラスの、他者の計画に乗るとは」
グロ『“ウルトラマン”が追われてる姿は見てみたいと思っただけだが』
 「この進展状況で見れるかどうか」
グロ『笑うなよ。それで、誰をどうやって呼ぶ?』
 「それと、どこに、だな。メフィラスの言い分だと月は避けるべきか」
グロ『だと、ルナチクス以降なら月でも構わん理屈だな』
 「ああなる程。いっそ人間に往復して貰おうか」