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 シュン、
 「(眉を寄せる)おい、ジャパン、寝ないのか?」
テッ「所属部隊で呼ばないで下さいよ、大雑把な、いえ、ちょっと目が冴えて」
 「それにウチの隊員はどこだ、よもや押し付けてどこかに、」
テッ「いえ、一時的なことですぐ戻って来られると、、30分ほど前に」
 「・・・すまなかった、オレから言い聞かせておく」


テッ「え、いや、いいですよ。助け呼ぶなって釘刺されていましたのに、結局は
 クレーターに隠されていたルナチクス起こしてほとんど総出で」
 「阿呆か! 勝手に遭難して無駄に人を呼ぶのならばともかく、あれはむしろ
 我々の担当範囲だ、オレがそんな無責任に見えるのか」
テッ「あー、いえ、そんな深い意味では、すみません、もっともです」


 「それで、地球との連絡は?」
テッ「通信回復の兆候は見えませんね、けれど自然現象にも見える」
 「磁気嵐ではないな、それなら事前に感知される、まあ防げはしないが」
テッ「でしょうねぇ、基地を目掛けてならともかく、大規模になにかが起こって
 しまうと対処のしようがないですね。地上で気付いてくれるかどうか」