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――末弟に近寄るんじゃない! メフィラス!!


ミラ「え、セブン兄さん? どこに」
メフィラス『近寄るもなにも、私はここにおらないのだが』


 ざりっ、


――誰がそんな抽象的な問答をしとるか、近寄るな話し掛けるな。毒を注ぐな。
メフ『昔馴染みに手酷いことを』
――昔馴染みのいる星に侵略前提で押し掛ける者の言うことか!
メフ『ああ、確かに、』


 ゆらっ、と揺らいでそもそも曖昧だった輪郭ごと消える


ミラ(手、身体・・・夢では、ない? ではさっきの街並みは)
――君も戻りなさい、人の作ったもので身体に害はなかろうがよくはない。
ミラ「ここがどこ、、なんであるのかがわからないのです、ここにいる理由も」