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ジョ『・・イ、ミライ! お、つながった?』


ミラ「あ、はい、聞こえてます、ジョージさん、どうなさったんですか?」
ジョ『つーか、デート中にすまん、出来れば基地に帰還願う』
ミラ「はい、そのつもりで連絡していたんですがつながらなくて」
ジョ『なんで? いや、アヤさんは』
ミラ「少し前に帰られました、帰還後説明しますが、どうもヤプールの異空間に
 今まで閉じ込められていたようなんです」


ジョ『・・・正直、こっちでそのことが感知されてた様子がないな』
ミラ「そうですか、通信が遮断されていたのはわかったんですが」


ジョ『現在地は? なんだったら迎えに出てもらうが』
ミラ「いえ、近くまで帰ってきているので大丈夫です、少し異空間の背景として
 使われていた街並みを廻っていたので遅くなりました」
ジョ『現実の街、なのか?』
ミラ「そうです、そしてそれが瓦解した風景でした」