帽子が来た、58



イオ「ああ、エルはまーた眠ってしまったのか」
マッ「身体がバランスを調整しているのだろうとのことですよ。それよりも、
 貴方だけで構わないんですか? アストラ師なり80先生なり」
イオ「そんなのはとっくに済んでるよ、十何年だか前にな」


マッ「(顔顰め)じゃ、これ本当に“引継ぎ”ですか」
イオ「そうだよ、とはいえ私では身分が不安定だからまだ先だろうが」
マッ「・・・愚問というか、僕が聞くことじゃないですが、いいんですか?」
イオ「わからん」
マッ「ぅ、えぇ?!」
イオ「ただ、ここに閉じ込めておくのは、可哀想だと、思う」


マッ「まあ、手足の復元しないのはそのせいもあるでしょうしねぇ」
イオ「身体に不自由があるのなら元に戻してやりたい、とも思う」