#9 純白のドレスは少女の夢と血に染まる(前編)

いつもの女刑事さん? じゃないよな、キャリアならもう少し地位上だと思うんですが、まあとにかく、今は現場に出ている彼女が、じきに出世レースに巻き込まれ(27、8くらいで数年地方の警察署長を経験するというのが男の場合の定番コースらしい、女性がいるのかいないのかはよく知らん、女性キャリアは結構いるはずだけど)。現場から去ることになるんだよ、と自分の父親から告げられることになるんですが。
そんな時に、幹部が続けて殺されているような台湾? だっけか、中国だっけかのマフィアの経営するホテル(単に捜査が終わってないので離れたくなかったそうな、熱心だなァ)に行ったところ、昔のクラスメートだったそのマフィアの一人娘にばったり会ってしまい。
スリットがちょっと深すぎるチャイナドレスを着せられてしまいましたと。
ところで最近マフィアって一般名詞としても使われるみたいなので代用してみましたが、なんか別の組織名で呼ばれていたような気もしなくもない。華人(要するに国関係なしに大雑把に中国系)が洋服を着て、日本人がチャイナ服とは、とか言ってたんですが、まあいいじゃん、どっちも近代以降ににわかに入ったものだし。
(チャイナ服はもともとあったけど、西洋人が作り替えた、有名じゃないけど。)


で、そこにはヘイがいて、幹部を殺しているのは現在正体不明の“契約者”。
なんであんなに耳が尖っているんだろう、まるでエルフみたい、とか思っていたのは私だけではないような気もします。ところでヘイがやたら大量に物を食べるのって特に契約者であることとは関係ないんですかね? 一般人だと苦労しそうだなぁ、あれ。
もとのクラスメートのマフィアの娘さんの意図はよくわかりません。
“石の花”を見せてその麻薬のような効果を語り、銃を突きつけるのですが。