#4 新星は東雲の空に煌く(後編)

そもそも“契約者”っちゅー概念がよくわからないんですが、その発動を遅らせるために≪ヘルズ・ゲート≫から手に入れた種を手首に埋め込み、“モラトリウム”という状況を作り出したという全体の流れはむしろなんとなくわかるような気はします。
とはいえ、父親の多少のエゴが少女をもっと悪い立場に追い込んだ?
いや、多分ヘイが怒っていたのはそこそのものではなく(実の娘を契約者としたくない気持ちはわかるのではないかと思うので)、そのことでもってずっと彼女と顔を合わせられなくなり、いざ浚われてもパニックを起こしていることなんでしょうかね。
親しい友人やその父親までなんの咎もなく、ただ心配してくれただけなのに焼き殺してしまい、むしろ「だから」契約者たちは心が鈍化しているんでしょうかね。ヘイは違うっぽいですけど、正直、特殊な組織に属している訓練を受けた御仁らに混じっている契約者が多少言動が妙でも浮いてるってほどでもないしなぁ。
んで、ヘイが違うとなるともう実感するところがない、というのは、逆にこの回で少女の辿った運命でもって感じるべきなんでしょうかね。


それにしてもまあ、バリエーションが各国分あるのかもしれないけど、やっぱり単に敵として出てきてヘイにぶっ飛ばされて終わりって面白くないなー、汚い手段を使うってのもまあ、シビアな展開っちゃあ展開ですけど、組織間の違いなんて出ようがねぇし。
ヘイと女たちの物語、だとするのならば仕方がないんですが、個人的には各国の組織がずらっと並んだ説明一覧が目的なので、もうちょっとなんとかして欲しいなぁ、と思わないでもないんですが、まあ、贅沢な意見なのかしらね。
警察もちょっとこう、説明的役割すぎます、以降に期待。