#15 暮れゆく夏の蝉時雨

いやまあ、悪いというほどでもないんですけども、なんでそこまですずちゃんに拘るんだよ、というのがよく納得が行かなかったのでいかんともしがたかったんですよ。あれが幻だったのだとしても「7年ぶりだから覚えてないかしら?」とほんのり微笑んでいたのがどうしても相当に見えるというか。
むしろそれがあったからこそ、逆にますます納得が行かないというかぁ。


つーかひょっとして、旦那が賭け事にのめり込んだというか、妊娠中の彼女を放って出歩いていたってのから、自分の子を余所の子だと言い張る不気味さがあるのだとするとちょっと同情してしまうというかなんというか。
いやだから、なんでそこまですずちゃんなんだよ;
話そのものは結構面白かったので、どうしても意味がわかんなかったというか、うーん、妊娠できないとかならわかるよね。たまたま自分の管理してる家に来た子どもが可愛くて仕方なくて忘れられなかったとかさ。
彼女の本当の子どもはどうなっちゃったんだろう、なんのしがらみもなく、彼女も旦那のことも置いて行ってしまったんでしょーか。


そしてむーちゃんはどうして出没したねんというか。
まあそれはどうせいつも説明が付かないのでどうでもいいっちゃいいんですけどね!
幻想系っていうのかなぁ、剥製にされた動物とか、ライフルで獲物を狙ったことを語る旦那とか、なんか確かに雰囲気はあったんだけどね。なんか半端に説明されてしまったというか、うーん、釈然としないなぁ、どうしても。