#5「魔女が目覚める夕べ」J.D.ロブ

魔女が(男もいるから正確ではないんだけど、魔女ってのは地位)出てくるわけなのですが、えーと、ウィカン? 善導師ってのはちょっと一度聞くと意味とりやすいですが、でその反対がサタニスト、悪魔崇拝者。
なんと言っても善の魔女・イシスの存在感が圧倒的なわけなのですが。
ロークやに「前世で会ってます」と微笑まれてもまともに揶揄ることも出来ないというか、イヴがヤキモチすら焼きにくいというさすがの貫禄。いやまあ、彼女が疑われることはほとんどないのですが彼女の関った世界。


いやむしろ、最初はイヴの同僚の内勤の老刑事、誰にでも好かれていたという人物の些か兆候の見えなかった心臓発作から話は始まり。彼の孫が自分がサタニストに狙われている、ということでイヴに助けを求めて来て。
その甲斐虚しく自分から車に飛び込んで死んでしまうような嵌めに。
幾つかの調薬、店に来る人間に麻薬を盛り、合成の黒い羽根を窓の外に置き。
合成音声の人工猫に追い回される、ということがほとんど見て取れるのに(イヴは信じてないからいろいろ調べるの)、なんか中ほどでは本物だか偽物だかさっぱりわからないという状況に陥るかと思いますが。
まあ、さすがにイシスは本物認定みたいですね。怒って本気出されてね。。。


セックスが目的のサタニスト参加者、生け贄にされる若い娘、子ども。しかしまあぶっちゃけ、あれですね、本物でも偽物でもまず商売というのがきっちり示されてるので、読む側は「そっち」の心配はいりませんかと、悪くなかったw