#4「死にゆく者の微笑」J.D.ロブ

最初はロークと行ったハネムーン先での笑った首吊り。
知らないところで政治家が笑って飛び降り、刑事裁判で敵に廻している真っ最中の加害者の弁護人、嫌ぁな悪徳弁護士が笑って手首を剃刀で切り。自殺するような理由も妙な挙動も全くなかったのでとりあえずそれに関しては(他の方法だと殺しはしにくいし)捜査はすることになったんですがやっぱり特に殺されるような理由はない。
完全に逃がしきれなかった悪党や、悪党を逃がされた事件関係者に恨まれるようなこともあっただろうけどあまりにもプライベートに踏み込みすぎてきてるし、いくらなんでもその立場で一番に恨まれることもないでしょうし。


イヴになんか探して! と頼まれた検死官が脳の同じ箇所に火傷の痕を見付けましたが。
一人は破損していて探せなかった上、最初の時は「なんか妙だなぁ」と思っただけで完全に自殺として処理してしまった側なので有効な事件資料にもならないと。


だいたいが、「人殺し」も暗示等で外からさせるのは大変に難しいっつーか不可能だとされている上、自殺は本能からして反発するとされているわけですよ。
つーか、新婚なのよね、いや、ロークもだけどイヴもさぁ。
(ロークもあんま新婚ぽくないけど。)
真っ裸で屋上の張り出しで今飛び降りるぞー、と叫んでる、顔見知りとはいえマイナスの感情を持ち合ってた相手を身体張って助けようとするってのはなんでそこまで、と確かに思うわね。まあ、そういうのがイヴってことなんでしょうか。
「どうやって」が案外面白かったというか、まあ
SFだしありかな。