#1「この悪夢が消えるまで」J.D.ロブ

あれですね、いわゆる日本でいうと“ライトノベル”に近いんじゃないでしょーかこれ。確かにロマンス小説っぽいベッドシーンはありますが、さらっとしてるというか、うーん、数冊は擦れ違ってくれるほうが関係としては好みだなぁ、とは思うんですが。
あんまり重視されているような気はしません。
ステーキとかコーヒー(珍しい)で女刑事を釣る青年実業家がなかなか楽しいです。


とゆーか正直、ロークはあんまり魅力的だと思わないんだけどね。
いかにも孤高の青年実業家って感じに描写されていて、難攻不落だっつー説明がつらつらと並んでいたわけなのですが、出会ってすぐに女刑事のことが気に入るのならそんなに煽らないで欲しかったなぁというか。
この辺は単に趣味の問題ではないかと思います。
現実に照らし合わせると「人に対しては孤高」で自分に対しては全然違うっつーのはなかなかイケてるというか、いい気分なわけですが。小説に書かれたキャラクタでそれでもあまり楽しみはありません。イヴに感情移入しながら読むわけじゃないからねぇ。


基本的には近未来SF、セキュリティなんかに主に反映されていて。
食べ物がどうもほぼ合成になっていて、食欲の旺盛な女刑事を釣る道具になっていたわけですネ。娼婦も公認制になり、危険は減ったものの、それでも犯罪のターゲットになる。
そういう連続殺人事件の話です。
イヴは担当刑事、ロークは関係者で被害者寄りだったこともあって協力者に。
≪イヴ&ローク≫シリーズの1作目、ノーラ・ロバーツの別名義作品です。