#7「五匹の赤い鰊」

すごくなんというかこう、新本格ですね、パズルですね。面白くないとは言い難いんですが、一度読み通したんですが正直どれが犯人だかよくわからないというか、作家たちの個性はそれぞれとっても独特なんですが。
“独特な作家たち”という以上の印象がないというか、いや、トリックというかアリバイ工作も楽しかったんですよ? でもなんかこうすごい長いというか、聞いてる途中でへこたれるというか「もういい、、、もういいじゃん!」と音を上げたくなるというか、一番の問題はなにを誤魔化したのかがよくわからないところです。
どう誤魔化したかはちゃんとわかったんですよ!


一言で言うと、必然性あるのかよこれ、としか言い様がないんですよね。
ただ、なんでそんなことになっちゃったかというと作家の凝り性というか、実際、やりすぎでやっちまったー! という失敗もあったり、ピーターさんも事件解くまでにえっらい手間掛けてますし効果的だとは思うんですよやっぱり。
あと、隠蔽工作の真っ最中に友人と交流してるみたいな癖出したり。
わりとこう、後から考え直すとちゃんとセイヤーズさん独特の人間を描き出すこともされていたと思うんですが、でもやっぱり人数多すぎね? うん、そのくらいいないとそもそも事件が謎にもならないのかもしれないけど、疲れたんですよ私。
せめて全員画家ってことだけでもなんとかして...orz(だってトリックが)


頭でっかちに自信がある人にはお勧めです、あとの人は適度に読み流そう。
ちゅーかさぁ、自首しよ? 自首でいいんじゃん、それでいこうよ。