#5「ベローナ・クラブの不愉快な事件」

この「クラブ」、完全な庶民階級が行けるよーには見えませんものの、ピーター卿が出向くのにもちょっと身分が違うというか、あくまで友人に会いに行っているというか、お金厳しいのにそーいうところには出入りできるものなの? というか。
(でも身分のほうが重要なような見えなくもない、確かに。)
宿泊場所もあるし食事も出るんだよん、というところはなんか最近、おじーちゃんの溜まり場になっていて、その息子の一人が笑いながら死んでるのに気付かなかった冗談を口に出したあと、自分の老父に友人連れて挨拶に行ったらば。


マジ死んでたと、何時にお亡くなりになってたか本気でわかんないと。
そしたらそのほぼ同時刻、具合が悪いからとそのじー様が見舞いに(しかも何十年ぶり)行ってた妹さんが亡くなり、こちらは医者が見取っているものの。どっちが先か後かで財産の配分が変化するんだよーん、という奇妙な遺言を作ってたらしいっすよ。その妹。


妹は貧乏名家(しかもよぼよぼの金持ちと自分を結婚させようとした)をきっぱりと見切り、その辺の町の中年男と結婚したらば、男は真面目に働いて財をなし。援助しましょーか、という妹の申し出も今更聞くわけにはいかなかったよーですよ。
じじいと結婚させよーとしたのを逃げられた時点で反省せーよと思うんですが。
まあ、だから妙と言っても妹は自分が病気なことを考えてそんな内容にしたのかもしれませんね、兄たちのプライドを傷つけないようにと(彼女はお子さんいません)。
ピーター卿は「何時ごろまで生きてたかな」ということを調べ始めました。
てか、ラストそう来ましたかー、お幸せにー!