#4「不自然な死」

半死半生のおばあちゃんがおったわけですが、それがまあ、医者の目から見ると余命半年なわけですがそれ以外の素人には明日をも知れぬ命なわけですよ。「癌ってのはそういうのがわかりやすい」のだそうで。
で、なんの変哲もないすーっとした死に方をなさったそうなんですよ。
それが事件に相当するのかどうか、騒いでいいものかどうか、まあよほど慎重な医者じゃなくても悩むんじゃないかと思われます。つーか、ピーターさんが言ってたけど刑事ならいいんだよな刑事なら。間違えてもちょっと勇み足だったよね、で済むわけですよ。
解剖しないとよほどの毒じゃない限りわからんし、余命半年のばあちゃんが死んで解剖なんて言い出せるものでもないよねぇ。うーん。


で、容疑者が出てきても、実際貰うべきではない財産を着服したということではなく。
単に法律の改正でもって「貰えなくなるかもしれない」というだけのようなんですね、遺言書の一本も書いててくれれば全く問題なかったんだけどねぇ、という話。
(あげる気はしっかりがっちりあって、死後の指示までしてたわけだし。)


ある意味で不幸というか、ピーターさんも迷ったりすることもあったようです。
果たして追いかけてなにか意義はあるのかしら、というような意味で。
罪は当人の中にある、上は神さましか知らなくとも(この場合は気付いてても口を噤んでる人らで構成されていたわけですが、罪に値するほどではないという意味で)、当人が忘れることは多分ないんじゃないか。
しかしそれとは別にフォレスト夫人はやりすぎだなー、という気が。そりゃバレるわ。