#3「雲なす証言」

ピーター卿の妹君の婚約者が殺され、疑われたのは今はお父様が亡くなられて一家の長でもある公爵であるお兄様。ピーター卿は次男なので少し地位の低い爵位を継いでいるわけなんですが、公爵が一番上です、数人しかいません。
すざましいスキャンダルに当然なりました。


なんかその日の当日、婚約破棄だ! と言い出してたのは事実だったんですね。
そしてお兄様の銃で死んでたというところまでが判明。


しかし、ぶっちゃけすげー偉いお家の方の上、結婚もしてないし別に妹さんが傷物になったわけでなし、男になにがあったところで関係ないというか追い出すだけで事足りる、というのは、赤の他人ならともかく身内なら充分信ずるに足りますわけで。
けれど悪いことに、当日の行動をお兄様が頑として喋らない。
(この件についてはお決まりの内容からすげー顛末を迎えます、面白かったww)
おまけになんか妹まで言ってることおかしいし。
誰が犯人か、という“フーダニット”でなく、当日一体本当はどんな状況だったねん、ということに主にピーター卿も読み手も振り回されることとなるかと思われます。後ろ暗い隠し事してた妹ちゃんはともかくも、お兄ちゃんは弟にははっきり物言わんかい!


ということに尽きるかと思われます。
どいつもこいつも怪しいというか、当てにならねぇというか。
偉いお家の人って大変ですね、今後弟に当たり柔らかくしてねお兄ちゃん。