#14 ルールのない格闘技 ムタイ

正直こう、格闘技の意義とか意味とかわからない部分はあるのですが、この話は良かった、というかなんか面白かったです。
そしてある意味で全く折り合いの悪いだろうイワノバさんのお父さんの死と、ユダヤ教のラビの来訪が意外と違和感なかったんだよなぁ。ところでラビ可愛いっすね、ていうか、ロシア系ユダヤ人だったんですね、、、まあ、経典に書いてないからいっか、って!
(すみません、実はユダヤ教好きなので変な方向に取り乱しています。)


警備主任のところに昔の仲間、自分に武術を教えてくれて格闘技に転進した人がやって来まして(前歴があれこれ多彩すぎないか、警備主任)、自分がドーピング検査で嵌められたことと、その≪バビロン≫基地で行なわれているルール無用の“ムタイ”という格闘技に出場したいという話をしに来ますが。
種族と言うか人種が限られていて地球人は駄目なのだとにべもなく断られます。
で、その唯一戦う方法がその場で一番強いチャンピオンに、相手が受けてくれれば挑戦をすることができるのだ、ということだとその場にいたトレーナーの一人が教えてくれ、なぜそんなことを、と訪ね返すと「いつかそのチャンピオンに勝てる相手を育ててみたかった」との答えが。ある意味で種族を越えた格闘家同士の連帯感なのかw
ただ、倒れても倒れても起き上がり、ふらふらになりながらお互い健闘し合う二人を見てるうちに、周囲の意識も変わっていったというのはわからないでもなかったのですよね。
そしてイワノバさんはラビの申し入れを受け、自分を愛してくれなかった、と思っていた父親のために弔いのための会を。形は全っく違うのですが、自分の中のものと折り合いをつけるための段階って感じでなんかまとまってて良かったなぁ、この話。