#15 壊れた男

別にこの結末がよくなかった、とか言うつもりはないんですが。
むしろ一番いい形だったんじゃないのかとまで思うんですが、最初から実行者に直行して一発ぶちかましてたほうがはるかに全体的な悲劇は少なかったように思います、いや、犯人にとってすらも。
そこにホレイショさんを連れて行こうとしてあんなことを繰り返したのか、その気持ちがわからないとは言いませんが、いくらなんでも被害規模がでかすぎないか。しかも、被害者仲間とでも言うべきだったんじゃないのかそれ以前の人たちは。
(ものすごく露骨に庇ってくれた人はさすがに手に掛けられなかったみたいだけど、しかし彼のちょっと変わった癖、潔癖症ってちょっとして虐待の後遺症じゃ。。。)
つーか、本当にアプローチしてたんですね、あの野郎、その気持ちがわからないとは言わないけども、やっぱりやり方が違うだろうとしか言えません。だって“動機”だけは至極真っ当で無理がないんだもん! 助けてって言えよ!!
(しかし最初に会った時点で、もう取り返しのつかない罪を犯していたわけか。)


州すら跨ぎ、なんの接点もない被害者たちを殺していく殺人者。
子どもをクローゼットに押し込め、夫婦だけを殺す奇妙な癖を持ち、繰り返しているにも関わらずその無秩序と証拠を残さないことから逃げ延び、なぜかホレイショさんに執着していて妙なことをぽちぽちと。今回は被害者をビーチバレーの会場である砂場に埋め、見つけて欲しいと言わんばかり、被害者である娘さんに近付き「調べろ」と言い放ち。
やっぱりこう、あんまりにもこの動機はあんまりだと思うんですが。
あ、忘れるところでしたが、デルコさん良かったね(こーのろくでなし)。