#5 記憶の海<前編>

正直こう、なんというか、“マリア”に対して警部が「美人じゃない」と言った時に心底びっくりしました、逆に異性として意識したって意味だと思うんですが(美人だと褒める場合はその限りではない)、、、ああ、そういや、うっかり足に目が行ってたっけなぁ。
ああ、足もなかなかですが、手の美しさは掛け値なしだと思います。うひゃあ。
というか、初動捜査のミスどうこうというよりも、マークが犯人だとは確かにいまいち思えないものの(殴って父親を入院さすということは大いにありえるけど、それと家族全員を海の底に沈めるのは話が別)、じゃあマーク以外に犯人がいるのかというのも、さっぱり見当が付かないというか、わからん、とぶっちゃけてた警部を責められない。


義理の父親と喧嘩し、飛び出して家出を決意し。
自宅から金を持ち出してやろう、と戻ったマークはそこに殴り殺された父親を発見。
しかしまあ、この事件、証拠はなに一つ出てこなかったそうです(殴り殺したら痕跡は犯人にも被害者にもお互いに残るよなぁ;)。で、ほとんど動機の面だけで刑務所に入れられたマークは周囲の、まあ、なんつーかレイプされるような憂き目にも遭い。
そのうちに、逆に自分を庇護してくれる相手を見付けまして。
あー、いい男じゃん、ていうか、犯罪者ですけど出所後も会いに行って相手も庇護を続けてれてるなら本当の愛情だねっ。そして警部は暴走しつつ、父親の死亡の後、船ごと姿を消した残りの家族が沈んでいる可能性のある沈没船の引き上げを決行。
なんだかものすごく冷酷に殺された、というか片付けられた死体三体を発見。
素人目に見ても、家族などの情が関わる相手への態度には見えません(逆に憎悪とかありそうなもんだ)。そんな中、マークの親類が奇妙な動きをし始めます。