#13 分かれ道

ここまで来ると、自己中心的を通り越してなんかすざましいというか、言葉もないというか「私はあの子を諦めません」と言ったお母さんを応援したくなってしまいました、普通は身勝手な我が子を擁護するってのは自分勝手に見えるんだけどね。。。
あれはもう、勇気なきゃ言えないだろ、あそこまで行くと。
自分のほんのちょっとの居心地の良さのために、自分の恋人ですらそう大して思っていないのではないのかと思えるような行動(警官殺しで彼氏が追われるよなぁ、どう考えてもあれ)(自分が疑われないことはまたばっちりと自覚済み)。


とあるパトロール警官が銃で胸を撃たれ殺され、その場にいたはずの見学の子は消え、その車を追うと運転していたのは女子高生。ちょっと鈍重そうに見え、真面目なんだ、というのも多分誇張でもなんでもなく真実なんでしょう。
見学の子を人質に、車を運転するように言われた、という証言をした時も。
概ね誰も疑わなかったんじゃないでしょうか、そもそもその運転者を見た時に「なんじゃそりゃ」というのがだいたいの捜査官の見せた態度だったし。


でも、その子は車を徹底的に(ウルフさん頑張った!)調べて出てきたホテルに時折、彼氏と共に行っているのだという証言があり。その彼氏は前科者、コンビニ強盗。
一緒にいられなくなるのが嫌だから嘘を付いたのだ、と女子高生は言うのですが。
まだ“人質”も見付からない中で同じパターンのコンビニ強盗が発生し。
見学の子(ちょっと自意識過剰ではあったけど)ともども若者の自意識が生み出す、というとちょっとさすがに救いのなさすぎる二つ事件だったなぁ、としみじみ。